かなり深刻だった…『トイレの我慢』が引き起こす危険性とは

おしっこを我慢するという行動は、誰にでも日常的にあるものです。

体格の違いなどで大きさも個人バラバラなので平均的には大人は最大500ml程度までためておくことができるようです。

尿が許容量いっぱいになったら、膀胱の壁が伸びて受容体がパンパンに膨れ、脊髄を介して大脳に信号が送られて尿意を感じます。

健康体であれば、尿意をコントロールすることはたやすい。トイレに直行することも、あと5分だけ仕事をしてから席を立つことも自由にできる。

尿を我慢すると膀胱炎になる可能性が上がると言われています。

トイレに行くのを長時間我慢していると、尿道から侵入した細菌が膀胱に到達してしまい、繁殖することで感染が成立してしまいます。

「膀胱炎の症状」には、排尿痛・残尿感・下腹部痛・頻尿・尿混濁・血尿などがあります。これらの症状があっても病院に行かないで我慢していると、排尿しないときにも下腹部が痛むようになってしまいます。

トイレを我慢し過ぎると膀胱の抑制が効かなくなり、くしゃみをしたり、ちょっと笑っただけで尿が出てしまう場合もあります。

逆に、排尿をしたくても全然出ないという状態にもなり得、とても危険な状態に。

トイレを我慢すると膀胱に細菌が繁殖してそれが腎臓にまで影響し、腎盂腎炎となってしまうこともあります。

腎盂とは腎臓で作られた尿を集めるところのことをいいます。尿の逆流は実際、腎臓の中心部まで達して起こるので炎症を広げます。だから正式名は「腎盂腎炎」となるのです。

主な症状としては、発熱（38度以上になることが多い）や血尿、背中の痛みなどが挙げられます。

男性に比べて女性の尿道は4～5cmと短く、肛門や膣から尿道口への距離も近いため、尿道から膀胱の中に細菌などが入りやすい構造になっています。

そのため、女性にとっては非常にポピュラーな病気で、“誰でも”かかる可能性があります。

20～40代の女性は性行為や生理、妊娠などで、特にそのリスクが高くなります。