温暖化の行く末「ホットハウス・アース」現象が恐ろしすぎた…

8日は関東に台風が接近している一方、東海地方では気温が急激に上がっていて、岐阜県下呂市金山と美濃市で40度を超えました。

西日本は９日も黄海に中心を持つ高気圧に広く覆われて気温が上がるとみられ、気象庁は熱中症対策を呼び掛けている。

今年、40℃以上を観測したのは7地点で、のべ14回目になります。

北陸地方の大雪、西日本豪雨、連日の猛暑など、今年に入って異常気象が頻発している。実は、それは世界でも同様で、その大きな要因には「地球温暖化の進行」があった！

今年の豪雨と猛暑をきっかけに、日本でも『地球温暖化は生命を脅かすリスクである』と認識すべき

「人間による影響が20世紀半ば以降に観測された温暖化の支配的な原因であった可能性が極めて高い」

歯止めの効かない温暖化の行く末は「ホットハウス・アース」。

ストックホルム大学ストックホルム・レジリエンス・センターが発表した研究結果によると、地球全体の気温が2度上がればこの現象が起きる。

報告書の著者の１人は「これらの転換点は、ドミノ倒しのようなものだ。地球全体を、次のドミノが倒れる方向へ向かわせる」と指摘。

海底からのメタン水和物の減少、陸上や海中での二酸化炭素吸収量の減少、北極圏・南極圏の海氷や極域氷床の減少

研究論文によると、ホットハウス・アース期に入った地球では過去120万年で最も高い気温を記録することになる。

産業革命前と比べて平均気温が摂氏4度から5度高くなり、海抜が10～60メートルも上がる。

フィードバック・プロセスには森林や北極の海氷、海底のメタンハイドレートなどが含まれ、現時点では人類が炭素と気温上昇による最悪の事態から逃れる手助けをしてくれている。

気温が2度以上高くなると、今は気温上昇を防いでくれている自然システムが大量の炭素発生源へと変わり、地球が産業革命以前から4～5度高い気温になる「不可逆な道」を歩み始めてしまう

日照り、干ばつ、台風などの異常気象が相次ぎ、もはや灼熱の赤道直下の土地は無人化し、人類はひたすら南極か北極を目指すはめになる――。