◎『外天楼』 石黒正数
外天楼と呼ばれる建物にまつわるヘンな人々。エロ本を探す少年がいて、宇宙刑事がいて、ロボットがいて、殺人事件が起こって…? 謎を秘めた姉弟を追い、刑事・桜庭冴子は自分勝手な捜査を開始する。
石黒正数『外天楼』すごい作品。バラバラのコメディがひとつのサスペンスへと紡がれていく。上質な映画の様な深い満足感がある。
外天楼は登場人物は全話共通なのにジャンルが色々混ざってるのが面白かったw ギャグ、ミステリー、サスペンス、SFなんかが混ざってたね。それでいて最後は切なく締めてくるとは予想外でしたw
◎『ブラッドハーレーの馬車』 沙村広明
ブラッドハレー家の養女になることが、孤児院の少女たちの憧れだった。ブラッドハーレー聖公女歌劇団で華々しく活躍する…そんな期待に胸を膨らませた少女たちがたどり着いた先は、暗い塀の中。
「ブラッドハーレーの馬車」
孤児院の少女達は憧れの貴族ブラッドハーレー家の養女となり、養女のみで構成される劇団で活躍することを夢に見て暮らしている。だが何故か孤児院を卒業していった少女の姿が劇団に見当たらない。孤児院の目的と真実は別にあった……って話 めちゃくちゃ面白い名作
ようやく「ブラッドハーレーの馬車」を読む。
私好みの漫画といえよう。終始口元ニヤニヤ、心臓ドキドキ。
途中囚人サイドにスポット当ててくるのは面白い。囚人が血の通った人間だと分かった上で1、2話目を読み返してまた面白くなる。
◎『山羊座の友人』 乙一、ミヨカワ将
“松田ユウヤはある夜、同級生の若槻ナオトが殺人を犯した現場に遭遇する。陰惨ないじめの標的になっていた若槻は、追い詰められ相手を殺してしまったのだった。”
うわー!「山羊座の友人」読んで泣いてしまった…原作が乙一さんだから買ったけど絵も素敵だった…儚い…。
乙一さんは本当にサスペンス描くの上手い…途中で犯人に気付いちゃうような内容だけど、そこから二転三転するのが良い。
山羊座の友人っていう…1巻完結の漫画があるんだけどね…すごくいいの…いじめられっ子の男の子がいじめっ子を殺して、それを見た同じ学校の同級生の主人公の男の子がその子を連れて逃避行する…重たくて暗いけど人間の本質を…こう…描いてる感じでたまらんので…是非見てくれ…
「山羊座の友人」オススメします。一巻完結のサスペンス漫画。絵も綺麗だし、謎解きが楽しめる。まるで一本映画を観たかのような満足感。
殺人容疑のかかったクラスメートとの逃避行、その結末とは……!!
気になる方は是非。 pic.twitter.com/Xwvkisc7uA
山岳部OBの浅井と石倉は、尾張山3200メートル地点で遭難をした。死を覚悟した石倉は、自分が過去に犯した“殺人”を告白。しかし、その時、眼前に山小屋が出現し、二人は一命を取り留めるが。
漫画「告白」
原作はカイジの福本伸行。これぞサスペンスといった内容、1冊で完結するし読む機会があれば是非。隠れた名作やと思う pic.twitter.com/CVso2wtyxi
原作:福本伸行、作画:かわぐちかいじの『告白』を読了。福本さんらしいドキドキ感が良かった。かわぐちさんの絵も違和感ないし、読みやすかった。窮地に追いやられると誇大妄想になってしまうってのは俺自身も、本当にどうにかしたいもの。
◎『よろこびのうた』 ウチヤマユージ
北陸の勝野市、田園地帯の集落で火葬場から老夫婦の焼死体が見つかる。警察は老老介護の末の心中と結論付ける。事件から半年後、東京で週刊誌記者をしている伊能は取材ため勝野市を訪れる。
「よろこびのうた」(ウチヤマユージ)読了.これまた他にない読み味の面白さで,とても良い.とにかくフィクションの嘘の部分の説得力を高めて,それを告解する,っていう描き方が徹底してて,臨場感を排除して作中でさえ読者はあくまで聞き手だ.だから最後のモノローグが厳粛な事実として響くのか
『よろこびのうた』(ウチヤマユージ先生)読了。
老老介護の末の心中事件・・・その背後にはもうひとつの真実が隠されていた。
ラストシーンが胸を鷲掴みにします。ただただ涙・・・です。
そして繰り返し読むと最初から涙・・・です…>_<… pic.twitter.com/2rzsRmYrtt