■西日本の広い範囲に甚大な被害をもたらした記録的豪雨
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A local resident walks in front of submerged and destroyed houses in a flooded area in Mabi town in Kurashiki, Okayama Prefecture, Japan, July 8, 2018. REUTERS/Issei Kato (Japan) by 写真:ロイター/アフロ
7月5~8日にかけて、九州から中部までの非常に広い範囲で、しかも長時間にわたって降り続いた記録的な大雨。
国土交通省によると、少なくとも28道府県で201件の土砂災害を確認したほか、河川の氾濫や増水による浸水は199カ所。
これまでに分かっているだけで、全半壊や下浸水の住宅被害は数千棟以上。
いまだ被害の全容は把握できず
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Submerged and destroyed houses are seen in a flooded area in Mabi town in Kurashiki, Okayama Prefecture, Japan, July 8, 2018. REUTERS/Issei Kato (Japan) by 写真:ロイター/アフロ
現時点での死者は80人超、安否不明者は50人超だが、情報収集が進んでいない地域もあるため、被害の全容把握はできていない。
9日には雨はおおむね収まり、天候は次第に回復する見通しだが、気象庁は土砂災害などに引き続き警戒を呼び掛けている。
■すでに被害・影響は多方面に広がっている
ライフラインへの被害・影響
厚生労働省によると、8日午後1時時点で、11府県の計26万7579戸が断水中。
最も多いのは広島県の計21万6971戸で、厚労省水道課は「復旧のメドは立っていない」としている。
8日午後2時時点で、広島県や愛媛県など12府県の計2万6千戸が停電している。
原因は変電所の停止、倒木、土砂崩れによる高圧線断線などで、現場の状況をみて順次復旧作業を実施する予定。
NTT西日本によると、通信ケーブルの断線や通信施設の水没などのため、電話やインターネットが利用できない地域が発生。
8日午後6時時点で、広島、岡山、愛媛で電話約1万5200回線、インターネット約7700回線がつながらず、復旧のメドは立ってない。
交通網への被害・影響
国土交通省によると、8日時点で明らかになっている被災箇所は、九州、中国地方の鉄道を中心に、15事業者40路線102カ所。
被災事由は、橋の流失や線路への土砂流入、盛土や斜面、法面の崩壊などで、復旧に長時間かかる箇所もあるという。
西日本高速道路によると、8日午後5時時点で近畿、中四国、九州の47カ所で法面や橋の崩落などの被害を確認。
うち7カ所は復旧までに相当な時間がかかる見込みで、通行再開のめどは立っていない。
物流への影響
安芸津のスーパー藤三。8日20時現在の状況です。入荷は未定とのこと。品薄です。。#品薄 #安芸津 #スーパー #コンビニ pic.twitter.com/sAr9pVLKru
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