■破産…
自己破産とは、裁判所に「破産申立書」を提出して「免責許可」というものをもらい、全ての借金をゼロにするという手続きです。
■一時期、「老後破産」という言葉が話題になった
退職後、生活保護水準以下の収入しか得られずに、困窮した生活を余儀なくされる“老後破産”
定年後に思いがけぬビンボー生活を強いられている人たちが増えている
「老後破産」してしまうのは、収入が半減しているのに現役時代と同じ生活を続けたり、豪華な海外旅行で退職金を散財する、知識もないのに投資に大金をつぎ込んで失敗するなど、「身の丈に合わないお金の使い方」をしてしまうから
年金生活をする高齢者世帯の7割が「老後破産」のリスクに晒されるというデータがある
現在、高齢者世帯の約4割が老後破産状態にあります。一人暮らしの世帯の半数は低収入で、そのうち3分の1は生活保護を受けており、残り3分の2の高齢者が老後破産の状態にある
老後破産とは「破産したような生活を強いられている老人」のことを指します。実際に破産したかどうかは関係なく、経済的に破綻した生活をしている人のことを言います。
■しかし、今は「老前破産」も増えているという
これまで“人並み”と思われていた人生から転落する人が増えています。
日本弁護士連合会によると、「自己破産」が最も多いのは40代(27.02%)で、50代(21.05%)が続く。
真面目に生きていても、何かのきっかけで、一気に借金地獄に転落してしまうーー。よく『老後破産』が問題だといわれますが、本当に怖いのは、40代、50代での『老前破産』
■いったいなぜ破産してしまうのか?
自己破産理由を見ると、「生活苦・低所得」がおよそ6割を占め、「浪費・遊興費・ギャンプル」は1割弱にすぎない。
住宅ローンや子供の教育費、カードローンなど、「人並みの暮らし」を求めて一生懸命に働きながら、望みかなわず破綻
自己破産した人の約半数は、負債額が500万円未満。さらに、100万円未満の人が6.61%もいて、’05年以降、増え続けています
普通の生活をしているだけなのに余裕がなくなり破産してしまう人が増えているようです。
2人の子どもたちが大学に進学するころには、住宅ローンと教育ローンの“ダブルローン地獄”に陥ってしまう。
背景には大学の授業料の高騰がある。文部科学省「国立大学と私立大学の授業料等の推移」によれば、国立大学の年間授業料は53万5800円。1975年と比べるとなんと15倍にまで値上がり
実際、大学では経済的な問題を理由にした退学や休学が増えているそうだ。文部科学省の大学調査によれば、経済的理由で大学を退学する学生が、国立大学で6.8%、公立大学で6.7%、私立大学では11.3%
■更に「年金支給年齢引き上げ」によって増える可能性も…
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