■温暖化で海水温も上昇している
日本近海の海水温は長期的に上昇しつつある。
7月中旬以降の猛暑によって海も暖められ、関東や東海の沖合は7月1日に比べると海水温が3~4℃も上がって28℃前後となっています。
連日の猛暑で日本近海の海面水温が上昇している。海が暖かくなると台風が大型化しやすく、勢力を弱めずに本州に接近するおそれがある。
■それは北欧でも同じで、海水中に細菌が増殖しているという
欧州で猛暑が続くなか、北欧のノルウェーやスウェーデンでも海水温度が上昇してフィヨルドに細菌が増え、海水浴客や魚介類に影響が出ている
ノルウェー南部のフィヨルドでは海水温度が24度と例年より約4度高く、細菌も多く検出されている。暑さを逃れようと訪れた海水浴客に傷口から感染したり、生でシーフードを食べると感染することもある。
海水温の上昇とともに細菌量も増加していることがわかった。この結果は因果関係を裏づけるものではないが、関連を示す「強いエビデンス」
■もちろん日本の海でも注意が必要だ
ビブリオ・バルニフィカス感染症 この細菌は、広く海水中に生息しており、海水温が上昇する夏場に増殖が活発になります。
わが国で発見された腸炎ビブリオは、特に夏季の沿岸海域に分布しています。海水温が上昇する5月ごろから海水中で増え、魚介類に付着し、流通・調理過程中の高い気温のもとでさらに増えます
水温が 15℃以上になると活発に活動します。このため、海水温度が高く、海水中に腸炎ビブリオが多い時期に獲れた魚介類には、腸炎ビブリオが付着しており、漁獲後や流通過程、調理中などの不適切な取扱いにより増殖し、食中毒の原因となります
■腸炎ビブリオとはどのような細菌なのか?
腸炎ビブリオは、海水や海産の「魚介類」などに生息している細菌です。
加熱調理することによって死滅します。
海水中では、水温が20℃以上のときに活発に増殖するが、15℃以下のときには増殖が抑制される。このことは本菌による食中毒が主に水温の高い夏期に集中することと符合する
腸炎ビブリオは海水魚に存在する細菌や。塩水でよく増殖するから真水で洗うのが有効や。症状は激しい上腹部痛、下痢、発熱などや。温度管理と保存方法に気をつけることが大事やな。
緑茶の高い抗菌作用は、食中毒の原因になる腸炎ビブリオ菌などの撃退にも効果的。お寿司と“あがり”の組み合わせというのは、まさに理にかなっていると言う訳です。
現在の寿司で食中毒が少ないのは、腸炎ビブリオ予防のため真水で魚を洗うこと、コールドチェーンにより適温のまま流通が可能になったこと、衛生的な水や調理環境で作業できることなどが関係しています。
チコちゃんはともかく、実際にこの通りに宴会で出された刺身の残りで大当たりした。水を飲むだけでも腸を通過すると悶えるような痛みだった。家庭科を教えている友人に連絡したら「腸炎ビブリオ」だよと。げに! / “夏のお刺し身「ボーっと放…” htn.to/ymPKcUmUK
『食中毒菌』カンピロバクター、サルモネラ属菌および腸炎ビブリオは、いずれも熱に弱く、75℃、1分の加熱で死滅する。
■温暖化によって「人食いバクテリア」も増えているので注意したい
温かい汽水域に生息するバクテリア、ヴィブリオ・ヴァルニフィカス による被害が増加しているという。汚染された海産物の摂取や傷口の汚染によって感染し、数日で命を落とすこともある
肝臓疾患、免疫力の低下などの基礎疾患のある方あるいは貧血の治療で鉄剤を内服中の方などがこの菌に汚染された魚介類の生食を介して感染すると重篤な症状を起こす
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