■待機児童問題
子育て中の保護者が、仕事や家庭の事情などで保育園への入所を希望し、申請しているにもかかわらず、入所できないで待機を余儀なくされている児童の問題
「保育園落ちた日本しね」のワードが2016年のユーキャン流行語を受賞し、再びスポットライトを浴びている待機児童問題。
2017年4月1日の時点で、もっとも待機児童の数が多いのは東京都で8,586人。これは全体の待機児童数の約3分の1にあたります
■少しずつ改善しているようだ
認可保育所などに入れない待機児童が、今年四月時点で昨年より六千百八十六人少ない一万九千八百九十五人だったと発表した。
厚労省の発表です。
国の助成によって事業所内に従業員向けの保育施設を設置する企業が増えたことや、幼稚園と保育所が一体運営する「幼保連携型」施設の定員増など、受け皿の拡大が一定の効果を発揮
確かに待機児童数は四年ぶりに減少した。だが、依然として多くの家庭が保育所に入る機会を求めている。
減少はしていますが、納得のいくものではありません。
■その待機児童減少の陰で「ある問題」が。それは園庭のない保育園の増加
待機児童対策で保育所の整備が進められていますが、東京都心の一部の自治体では、「園庭」を持つ保育所の割合が3割に満たないことが、民間団体の調査でわかりました
黒区には私立認可保育園が35か所ありますが、敷地面積等の関係から、そのうち8割に相当する28か所には十分な広さの園庭がありません。
屋外遊技場)の設置は、児童福祉施設最低基準で義務付けられているが、日常的に使用できる距離にある近くの公園などを代わりとすれば、園庭がなくてもよい
■これにより公園の争奪戦が勃発している
園庭のない保育園は、近隣に必ず園庭の代替え公園があり、ほぼ毎日お散歩へ行きます。
「一カ所の児童公園に周辺七カ所の保育施設が子どもを連れてきて、とても遊べる状況ではなかった様子も確認された」
公園の「争奪戦」が起きている。多くの園が午前中に外遊びの時間があるため、小さな公園に複数の園から子どもが集まり、のびのびと自由に遊ばせることができない
■東京では園庭がある保育園が贅沢?
園庭にこだわっていたらますます保育園が建てられない、という意見もある。園庭がある保育園はもはや「贅沢」なレベル
昔からある公立の保育園はともかく、私立だと園庭まで用意するのはなかなか難しいというのが実情
京郊外や地方にある12の自治体で、すべての認可保育所が園庭を持っていたのに対し、東京・文京区や港区など、都心の一部では3割に満たず、地域による差が大きい
■以上、公園の争奪戦によりちょっとしたトラブルも
私のような一般の子連れママたちは園児集団が来ると帰ったり(10時前くらいには来るのであまり遊べませんが…)、遠くの広い公園にわざわざ行くような方もいます。
一般の利用者の迷惑になることも。
公園には別の保育園の園児多分年長がたくさん。こちらは園児が遊具はほぼ占領、しかも高いところからジャンプしたり結構危ない。保育士たちはこちらに気を遣う様子全くなし。うちの子が全く遊べない。
私は子供を二人連れて朝の9時から公園に行っています。園児たちがくると私の子供たちが遊ぶスペースがない…
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