ファッ!? サグラダ・ファミリアにやっと「正式な建築許可」が出た

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ローマ法王もビックリ!

nyokikeさん

▼スペインを代表する建築物「サグラダファミリア」に正式な建築許可がおりた

100年以上にわたって違法な建築工事を進めてきたとされるスペイン・バルセロナの観光名所「サグラダ・ファミリア」の管財当局は20日までに、同市当局に今後10年間で計3600万ユーロ(約46億8000万円)を支払い、合法的な工事許可を得ることで合意したと発表した。

近いうちにも許可を得るために必要なすべての書類がバルセロナ市役所に提出され、2019年初めからは合法的に建設が行われることになる。

2200万ユーロは教会への輸送手段の改善、700万ユーロは地下鉄を使った訪問手段を広げる事業に使われる。

400万ユーロは4つの主要道路の改修、300万ユーロは周辺地域の清掃や安全対策事業が使途となっている。

▼観光名所にもなっている「サグラダ・ファミリア」、そもそも違法だったの?

アントニオ・ガウディの代表作「サグラダ・ファミリア教会」は、136年前の1882年に着工し今なお建設が続けられていますが、スペインのメディアによりますと、133年前にはバルセロナ市から建設許可を得ていない状態になり、そのまま現在に至ります。

当初はカタルーニャ人の寄付によって建設が進められていたが、次第に壮大なプロジェクトに予算から資金を拠出されるようになった。

・バルセロナ市に合併された時から133年間、違法状態だった

理由は、教会の建設場所が着工当時は別の自治体で、その後バルセロナ市に合併された際どういうわけか建設許可が更新されなかったためだということです。

「無許可建設」という指摘に対し、教会は「バルセロナ市から連絡がなかった」と説明していましたが、市と2年間にわたって協議した結果、このほど、市に3600万ユーロ、日本円にして46億円余りを支払うことで市から建設許可が下りる運びとなりました。

▼建築家として有名なガウディ氏、実は2代目だった

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)とはスペインを代表する建築家のアントニ・ガウディ(Antoni Plàcid Guillem Gaudí i Cornet 1852年-1926年)が手掛けたものです。

建築はバルセロナで学び、その後数年でサグラダ・ファミリアに着手しているのですが、その時の年齢は30歳ととても若かったのです。

ネオゴシック様式のサグラダ・ファミリアは1882年に建設開始。設計は最初、フランシスコ・ビリャールが担当したが短期間で辞任し、アントニ・ガウディが後を継いでいた。

また、当初の建築家はガウディではありませんでした。前任者が退任してすぐに二代目の責任者に任命されます。そこからデザインの変更を加え、大きく変化していくのです。

ガウディは1926年、電車にひかれて死去。この後、複数の建築家がガウディの当初の設計図に従ってサグラダ・ファミリアの建設を引き継いでいた。

・ローマ法王もサグラダ・ファミリアを正式な教会と認定している

ローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI、83)は7日、スペイン北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州のバルセロナ(Barcelona)で、カタルーニャの建築家アントニ・ガウディ(Antoni Gaudi)の代表作、サグラダ・ファミリア(Sagrada Familia)を正式に教会と認定する聖別のミサを行った。

2010年の記事

サグラダ・ファミリアの大聖堂で神父や司教ら6500人が参列して行われた聖別ミサでは、800人の聖歌隊による歌声が響き渡るなか、法王が聖堂に聖水を注ぎ、同教会は着工から128年目にして法王庁が認定する上位の教会「バシリカ」となった。

・完成まで300年と言われていたが、3Dプリンタの登場で工期が大幅短縮

300年もかかるといわれていたのに、2026年に完成するなら、150年で完成ということになる。日々の技術の進歩といっても、あの複雑な建造物の建築計画を300年から150年の半分にも縮めた原因は一体何なのか?

その技術的革新の理由の一つに3Dプリンティングがあるという。確かにあの複雑な形状を忠実に再現するには、3Dプリンターはうってつけの技術かと思われる。

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