▼12月1日は「世界エイズデー」です
世界レベルでエイズのまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を目的に、WHO(世界保健機関)が1988年に制定。
毎年12月1日を中心に、世界各国でさまざまなエイズのキャンペーンが行われています。
HIVは、感染すると人の免疫を破壊していくウイルスです。エイズ(AIDS)は、HIVの感染によって免疫力が低下して、エイズ特有の症状として指定された疾患を発症した状態。
感染源となるのは、精液・膣分泌液・血液・母乳などです。その主な感染経路は、性行為による感染、血液を介した感染・母子感染の3つ。
エイズが流行し始めた1980年代からこれまでに、世界で7700万人以上がHIVに感染し、そのうち約半数に当たる3540万人がエイズで死亡。
▼エイズの歴史
HIVの起源はカメルーンのチンパンジーという説が有力であり、そこから人に感染して世界中に広まっていったと考えられている。
1980~90年代には、感染者はHIVがかなり進行してようやく診断されるケースが多かった。
SIV(サル免疫不全ウイルス)に感染したサルをチンパンジー食べ、そして、そのチンパンジーを人間が食べてAIDS(ヒト免疫不全ウイルス)が発症したらしい。
▼その後、AIDSは差別の対象に
81年に初めてエイズの症例がアメリカで報告、「男性同性愛者だけに広がる病気」と語られ、同性愛への嫌悪や攻撃が増してしまいました。
当時のAIDS差別は酷いものだった。
81年に米国で、後天性免疫不全症候群=AIDSの症例が初めて報告された。それからすぐに米国各地で同様の症例が報告された。原因不明の死に至る病の話は世界中を駆け抜けた。そして患者の共通点は、全員がゲイだった。→
▼当時、治療薬は開発されるも問題もあった
1987年には最初のAIDS治療薬が臨床に導入された。
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