惹きつけられる世界観!短くても大満足の一巻完結ファンタジー漫画

この記事は私がまとめました

神通百力さん

▼雪山で繰り広げられる和風ファンタジー

作者:CLAMP

雪が舞っている山間で、人と獣の物語が繰り広げられる。
1編を「序」と「終」の2つに分割した話に、3話の短編が挟まれた構成である。

雪山という人の力の及ばない自然の厳しさを描く、ある種伝統的で日本的なお話となっており、一語で作品の雰囲気を表すなら『悲』

トーンを一切使わずに描かれているのがすごく物語の雰囲気に合っていて、さすがCLAMP!と思います

さらっとした内容ですが、絵が美しくて世界に魅入られます

▼超能力に目覚めた少女の活躍を描くファンタジー

作者:種村有菜

高校生の粒依音は、超能力研究会会長の天才少年・宝来帝に出会い、一目ぼれしてしまう。
帝が研究している不思議な物質に触れ、「自分の名前を唱える」というジンクスを引き金にし、依音は超能力が使えるようになった。

モノローグもわかりやすいし、きれいにまとまってる感じがして今でもお気に入りの作品

画面はシンプルでごちゃごちゃしてないし、手書きの花などが可愛いです。ストーリーもちゃんとしてると思う

さっぱりしててサラッと読めるし、何より漫画一冊であそこまでぎっちり詰まったお話って珍しいと思うし単純に凄い

▼幻の泉を探すファンタジー

作者:鳥山明

人の行為と天変地異によってわずかな砂漠が世界のすべてになり、人々にとっての生命線であった川が枯渇する。
国王はたった一つの水源を独占した挙句、法外な値段で水を取引し、国中の人々は乾きに喘いでしまう。
保安官ラオはこの状況を打破するために、国王の水源とは別の水場『幻の泉』を探すことにした。
保安官ラオは腕の立つ魔物に加勢を求め、ベルゼブブ、シーフとともに水源を探す危険な旅へと出発する。

鳥山さんらしいかわいさやギャグが抑えられている反面、凝って練れられたストーリー、作者さんの持ち合わせている戦車などへの知識といったそれまでとは違った側面で楽しませてもらえる作品

物語は壮大なドキドキ感とは一味違う、くすぐられるような冒険のワクワク感がとても心地良く響く作品

感動あり、バトルあり、達成感あり、笑いありの鳥山明を凝縮したような素晴らしい作品

▼海賊の世界を舞台にしたファンタジー

作者:樋野まつり

17世紀末、地中海。初恋の少年・ルースをさらった海賊スカルズの船に、元歌姫のアルメリアは男装して乗り込む。
だが、スカルズ船長は傲慢で凶暴、そのうえ女好きであり、アルメリアは女だとばれてしまう。

メインの二人はもちろん、仲間達のキャラもいい味出してて好き

話がおもしろいだけではなく絵が美麗、かつキャラがかっこよかったりかわいいので大満足です

割とベタな王道設定なんだけど、定期的に読み返してはニヤニヤしたくなる話

▼少女と少年が交流を深めていく切ないファンタジー

作者:水谷フーカ

新大陸チュニクが発見され、調査隊は少年を連れて帰った。
少女は父親が発見した少年と交流を深めていった。

厚みがある内容だけど読み終わった後はすっきりとした気持ちになります

各キャラ達の心の機微が丁寧に描かれ、読者をするりと感情移入させてくれるので、その心ゆえにたどり着く結末に納得させてくれます

これはてっきりファンタジーなほのぼの系かと思っていたら、途中からゾクっとするような展開になったのには驚きました

▼北半球と南半球が戦争するファンタジー

作者:野村亮馬

氷に覆われた星。科学と魔術が拮抗する世界。
少年カロは密偵として「56号移動城砦」に赴いたが、やがてインコンニウス将軍の影が見え始めた。

独特の世界観があるが感情移入しやすく物語もいろいろ伏線があって面白い

雪に覆われた大地の閉塞性と、魔法と科学技術、そして神の入り混じった世界観が素敵

スチームパンク対ファンタジー陣営の戦争という珍しいテーマを描いているが、戦争の中に飲み込まれる一人一人の生活感があっていい

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