◆1979年発売のロボット掃除機「チリトリー」
1979年に発売されたゲーム性のあるロボット掃除機。開発者は横井軍平氏。
発売から30年以上経った現在になって評価が上がっており、ニュースサイトのGIGAMENは、「早過ぎたロボット掃除機」と評している
ちなみにロボット掃除機の代名詞ともいえる「ルンバ」が発売されたのは2002年のこと。
◆当時としては斬新な動くロボット「ファミリーコンピューターロボット」
1985年7月26日に発売されたファミコンの周辺機器ロボット。開発者は横井軍平氏。
かつて任天堂が出した「光線銃」の技術を応用したもので、テレビ画面の発する光をロボの目で受信し、内臓モーターで動くという仕組みです。
ゲームと連動して動くのが特徴で、対応ソフトはブロックセットとジャイロセットの二本です。
画期的な遊び方でしたが、時代が早すぎたのか、当時の子供たちには受け入れられませんでした。
ただわりと知名度は高く、後年は隠しキャラとして、様々な任天堂ゲームに登場しています。
発売当時としてはハイテクな機能で遊び方としてかなり斬新であったが、それゆえに幅広くは受け入れられず
反面、海外では日本以上の売り上げを記録しています。
同年の『スーパーマリオブラザーズ』によるファミコンブームを迎える前に歴史の片隅に埋もれていった…。
◆早すぎたバーチャルリアリティこと「バーチャルボーイ」
1995年7月21日に発売された3Dゲーム機。発案者は横井軍平氏。現在のVRと異なり、立体映像視を用いてゲーム画面を表示しています。
全世界での累計出荷台数は77万台ほど。室内でしかできないことと色の少なさ、そして立体映像の面白さを伝えきれなかったことから、任天堂のゲーム機としては失敗の部類に入ります。
しかし立体映像を用いたゲーム機というコンセプトは、2011年2月26日発売の3DSに引き継がれています。
なお約8年前の1987年10月21日に立体視を体験できるファミコンの周辺機器、「ファミコン3Dシステム」を販売しています。
左目用と右目用で分かれた画面を覗き込む事によって立体視が出来るのが特徴
赤と黒の二色しか使えず、販売当時は目に悪いと言われていましたが、アメリカの科学者と検証したところ、目に良い影響を与えるという結果が出たそうです。
ハリウッド映画監督でもあったスティーヴン・スピルバーグは「すごいマシンだけども、カラーだったらもっと良い」と評価している
カラーは赤のみという、非常に思い切った性能(笑)なので、ソフトバリエーションの幅が恐ろしいほどに狭いですが、この時点でこれだけの3Dを実現していた、というのは脅威の一言だと思います
◆家庭用ゲーム機や携帯ゲーム機で当たり前の「アレ」は任天堂が生み出したものだった!?
いまや当たり前となった「十字キー」は任天堂の横井軍平氏が開発したものです。
1982年発売のゲーム&ウオッチ『ドンキーコング』で初めて採用されました。
据え置き用ゲーム機でも十字キーは使えると踏み、「ファミリ-コンピューター」に採用されて以来任天堂は標準の機能として使っています。
この『ドンキーコング』あ当時としては斬新なマルチスクリーンを採用しています。マルチスクリーンのコンセプトは後にDSに引き継がれます。
なおノートPCの原型となるGrid Compass 1101が誕生したのも1982年のことです。
十字キーは、任天堂在籍の開発者横井軍平によって、1982年発売のゲーム&ウオッチ『ドンキーコング』のために開発された
任天堂は公式には十字ボタンと称しています。十字ボタンはゲーム機の歴史を変えた画期的な発明で、現代では任天堂以外のゲーム機でも採用されています。ただし任天堂の十字ボタンは独自の構造を持っており、実用新案権を取得していたため、他のゲームメーカーは異なる構造の十字キーを導入しています。
十字キーはコンパクトながら親指だけで4方向にキーを押す感覚が伝わる画期的な操作性で、その後のゲーム機の標準となっている
任天堂ではアナログスティックのことを「3Dスティック」と読んでいます。
NINTENDO64で初めて採用され、以後数多くのゲーム機で取り入れられています。
スーパーファミコンで初めて使われたLRボタンも今じゃ当たり前ですよね。
このように任天堂は、後の標準となるスティックやボタンをいち早く生み出しているのです。
スーパーファミコンにおける「LRボタン」や、NINTENDO64における「アナログスティック」のアイデアは宮本が提案したもので、現在では他社ハードのコントローラにも同様のものが搭載されている
宮本茂氏は「ドンキーコング」や「マリオ」、「ゼルダの伝説」、「スターフォックス」「ピクミン」など数多くのヒット作を手がけた人物です。
コントローラーが振動するというのも任天堂のアイデアです。NINTENDO64の周辺機器の一つで、販売前に製品を発表していたため、発売前にプレイステーションのアナログコントローラーに振動機能が搭載されるという出来事がありました。しかも3Dスティックに似たスティックまで兼ね備えており、この件を境に販売前のアイデア発表は控えるようになったと言われています。
コントローラを振動させるという発想は発表当時には画期的なアイデアであり、これ以降ドリームキャスト(セガ)の周辺機器「ぷるぷるぱっく」、プレイステーション(ソニー・コンピュータエンタテインメント)の「デュアルショック」と、多くのゲーム機に採用された
◆2018年4月に登場した「ニンテンドーラボ」でも実は。。。
Nintendo Switcの周辺機器で、なんとダンボールでコントローラーを作るというものです。
子供自身の手でコントローラーを作る。そのコントローラーでゲームを遊ぶ。体を動かして遊べるゲームも多いため、子供心をくすぐる遊び方と言えます。
コンセプトは「つくる、あそぶ、わかる」で、最大の特徴は独自のコントローラーやゲームを作成できるという点です。子供でも分かりやすいプログラミング機能を搭載しており、アイデア次第でどんな遊び方もできちゃいます。
VR時代に、流行に逆行するダンボール遊びを提供する任天堂は、また時代を先取りしているのかもしれません。
Switch本体とJoy-Con、付属の専用ソフト、「Toy-Con(トイコン)」と呼ばれる段ボールシートなどを組み立てて出来るペーパークラフトを組み合わせることによって、Switchのより発展した楽しみ方が可能
子供と作りながら、そして作ったあと楽しめる、おもちゃゲームでした!他にはない、できない遊び!また自分で遊びを設定したりできるから、親が考えて、子供に遊ばせたりできるし、すごくいいです!
◆2008年にすでにダンボールで遊ぶゲームをセガが生み出していた!
2008年12月18日に販売されたWii用のゲームです。コントローラーをタップボックスという箱の上に置いて、箱をタップすると操作できるという仕組みです。
タップボックスでなくても、箱状の物なら何でも使うことが出来ます。
Wiiはコントローラーを持って体を動かして遊ぶゲームですが、本ソフトは持たずに叩くという新たな遊び方を提供しています。
ニンテンドーラボ発売の約10年前に、すでにダンボール遊びを提供しているとはさすがセガですね。
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