■宇宙の神秘を感じることができる天体観測
満点の星空を眺め宇宙空間を感じることで自然と一体となり、日常の世界では体験できない神秘的な感動を味わうことができる。
■今年の夏は「大きな天体イベント」が盛りだくさん!
・今月28日は「皆既月食」
皆既月食とは…
太陽からの光によってできた地球の影の中を月が通過するときに見られる現象
「太陽-地球-月」が一直線に並んだ時に見られる
月は午前3時24分に欠け始め、同4時30分に完全に欠けて皆既食となり、同6時14分まで計1時間44分も続く。
長時間続く理由は、月が地球からかなり離れた地点を通過するためで、これだけの長さの月食は今世紀最初で最後という。
日本では、東北地方以西で月の入りの前に皆既食を迎え、そのまま沈んでしまうため、皆既食の後の様子は観察できない。
次に日本全国で部分食の始めから終わりまでを見ることができる皆既月食が起こるのは、2022年11月8日となっている。
皆既月食の観察のしかたについて
・今月31日には「火星大接近」
火星…
太陽系の第4惑星で、直径は地球の約半分、質量は10分の1ほど
地球とほぼ同じ24時間37分かけて自転しながら、687日かけて太陽のまわりを公転している
地球から遠い位置にあるときには、望遠鏡を使っても表面の様子を観察する事は難しい。
そんな火星は約2年2カ月ごとに地球に接近するため観察の好機を迎えるが、今年は7月31日に地球に最接近する。
最接近時の火星と地球の間の距離は5,759万キロメートルで、これは2003年以来15年ぶりの「大接近」となる。
次に火星の近日点のあたりで最接近となるのは、2035年9月11日
最接近の日の火星はやぎ座に位置しているため、東京では19時前に南東の空から昇り、真夜中頃に真南の空に見える。
最も遠い時期と比べ約7倍の大きさで、明るさも約40倍
現在、大規模な砂嵐が火星を覆っているため見え辛いが、天体望遠鏡を使えば、極冠など表面の様子が観察できるかも。
なお、9月上旬頃まではマイナス2等を超える明るさで輝くため、8月中旬までは観察の好機となっている。
2018年7月31日、火星と地球が5,759万キロメートルまで「大接近」します。火星の明るさは2018年6月下旬から9月上旬頃までマイナス2等を超え、観察しやすい時期が長く続きます。
・今月17日~8月24日にかけては「ペルセウス座流星群」
ペルセウス座流星群とは…
毎年7月末~8月末にかけて出現する流星群
1月の「しぶんぎ座流星群」、12月の「ふたご座流星群」とともに”三大流星群”と呼ばれている
2018年のペルセウス座流星群の極大(活動が最も活発な時期)は、日本時間の8月13日10時頃と予想されている。
日本では極大に向かう前の夜、つまり、12日夜~13日明け方にかけてが最も見頃で、1時間あたり30~50個の流星が見える予想。
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