・沖縄を通過し、荒天をもたらした台風10号
沖縄県石垣島の南海上にある熱帯低気圧は、23日未明から明け方には先島諸島にかなり接近する恐れがある。
沖縄気象台によると、午前9時までに台風となる
台風10号の接近で20日、農家や工事関係者は対策に追われた。「もう4度目の対策」「元の状態に戻すのも時間がかかる」と、相次ぐ台風の接近にうんざりした表情を浮かべていた。
気象台は、強風や高波、土砂災害などに注意を呼び掛けている。
・その後すぐに台風11号が発生し、八重山地方を直撃する恐れ
23日午前3時の実況を簡単にまとめてみた。太平洋高気圧の西側、南側が騒々しい。熱帯低気圧の発達の程度が不明確も、今夜までに台風11号と12号が発生する可能性あり。さらに明日夜までに新たな熱帯低気圧が発生?台風乱発モードに突入! pic.twitter.com/vx2oPOVrNo
中心気圧は998ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は15メートル、最大瞬間風速は23メートル。
23日正午までに台風11号に発達し、23日未明から明け方にかけて八重山地方を直撃する恐れがある。
非常に強い風が吹いて海は大しけになるおそれがあるとして、気象庁が警戒を呼びかけている。
今後は12号も発生する見込み↓
【台風情報】今夜までに台風11号と12号が発生する見込み。東シナ海の台風は南西諸島で影響がありますが、南鳥島近海の台風は北海道東部を除いて影響はなさそう。問題はマリアナ諸島付近の低圧部で、これが7月の終わり頃に日本に接近または上陸する可能性があります。今後の情報に注意。 pic.twitter.com/zIbQySyjEH
30年間(1981~2010年)の平均では、年間で約26個の台風が発生し、約11個の台風が日本から300km以内に接近し、約3個が日本に上陸
今年は?
7月までの平年の台風発生数は7.7個で、今年は早いペースで台風が発生しています。
平年で台風発生数が1年で最も多い月は8月で5.9個、次いで9月で4.8個です。
8月は発生数では年間で一番多い月ですが、台風を流す上空の風がまだ弱いために台風は不安定な経路をとることが多く、9月以降になると南海上から放物線を描くように日本付近を通るように
・なぜこんなに多いのか
気象台の予報では、7~9月は太平洋の北半球側で海面水温が平年より高く、亜熱帯地方に台風のもとである積乱雲が多く発生。
そこに活発な対流活動も加わり、台風ができやすくなっている。
沖縄気象台は「太平洋の海面温度の高さなど、台風が発生しやすい環境だ」と説明する。
・この現象は逆に台風が発達しない要因にもなるという
台風は、空気中にある水蒸気が冷えて水になる時、放たれる熱エネルギーを得て発達する。
しかし、20日の沖縄近海の海面水温は約27度で、平年より2度ほど低い。
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