■これが「イイ女」の喧嘩ってやつさ!「クローズ」の公式パロディ
作者:鈴木ダイ
高橋ヒロシ氏の画業20周年を記念したトリビュート・コミックの第2弾。
本編の64話をモチーフに描かれており、読み切りが好評だったため、その後、51話を下敷きにした作品が掲載された。
本編と異なり女性しか登場せず、不良は「イイ女」に置き換えられている。
セリフやコマ割り、立ち位置などは原作を忠実に再現している。
とりあえず、クローズの原作読んだ人ならぼちぼち楽しめるかと(裏を返せば、原作未読の人はわけがわからなくなると思う)
タイマンの仕方はかなりファンタジーですが、原作ストーリーと「イイ女」の要素が合って笑えます。本当にうまくパロディされてると思いました
■マジンガーロボが乙女になっちゃった?!永井豪公認のパロディ
原作:永井豪 作画:立花未来王とダイナミックプロ
ダイナミックプロと永井豪氏公認のパロディ。「マジンガーZ」や「鋼鉄ジーグ」に登場するロボットを女体化したコメディ作品。敵とのバトルもあり。
「マジンガー乙女大戦」という続編もある。
原作をリスペクトしつつ、ほどよくサービスシーンもあり。で、基本はバカコメディなのでバカ+ロボ好きな自分との相性もよくなかなか楽しめました
こう言っちゃ失礼なんだけど、キワモノと思ってたら意外と楽しく読めた
■怪獣が美少女に大変身!ウルトラマンの小ネタ満載のギャグ漫画
著者:風上旬 イラスト:POP 監修:円谷プロ
怪獣や宇宙人が女子高生として、学園生活を満喫するギャグ漫画。
主人公はウルトラマンと引き分けたメフィラス星人で、ウルトラマンネタが満載。バトルもあり。
ウルトラ怪獣擬人化計画の作品は他にもある。
キャッチーなような見た目に反して小ネタや全体的な不穏さに関しては他の作品より割とディープです
作中の看板などの文字が全てウルトラフォントになってるし、すっかり忘れていたウルトラネタの数々を目のあたりにして、思わずニンマリしてしまいました
■日本男児に代わり日本女子が立ち上がった!「女塾」ここに開校!
原案:宮下あきら 作画:サイトウミチ
西暦20XX年、第三次世界大戦で使われた兵器「日本男児弱体化爆弾」のせいで、日本男児は弱体化。日本男児の代わりを育て上げるため、女塾が開かれる。
主人公は剣桃子。かつて男塾生として活躍した剣桃太郎の孫娘である。
男塾の公式スピンオフにして、登場人物を美少女に置き換えた女体化パロディでもある。
ただのパロディ作では終わっておらず、原作は「男」をフィーチャリングしているわけだが、本作では「“女”とはなんぞや」について言及しつつも、原作から引き継いだ主題を組み直して主人公たちがアイデンティティーを確立していくので読感が小気味良い
■デビルマンが女に?!原作者が描く「デビルマンレディー」
作者:永井豪
デビルマンのキャラを男女逆転させたパラレルワールドという位置づけの漫画。なおアニメ版と漫画では設定が異なっている。
主人公は高校教師の不動ジュンで、合宿の最中にビーストと化した大学生に襲われ、「デビルマンレディー」として目覚める。ジュンは抑えきれない闘争本能を満たすため、ビーストと戦うことを決意する。
ちなみに「デビルマンレディー」の世界では、「デビルマン」は人気漫画となっている。
本家デビルマンやバイオレンスジャックに比べると落ちるイメージもあるが「人間こそが悪魔」という本家で衝撃的に描かれた認識的革命の後を継いだ激しいストーリー、展開はやはり面白い
絵は綺麗とは言えないものの独特の迫力があり、全体を通してかなりの残酷描写が展開される
■超人が美少女に生まれ変わった!ゆでたまご公認の女体パロディ
原作:ゆでたまご 作者:小川雅史
「キン肉マン」の登場人物を女性に置き換えたパロディ漫画で、ゆでたまご氏公認。
原作世界のパラレルワールドになっており、ミートくんだけは元の世界の記憶を持っている。
ストーリーは原作を踏襲しているが、原作では焦点が当てられなかったキャラが活躍するといった違いもある。
こんないかにもないかにもなのに、なんかどこかちゃんとキン肉マンなのすごい…作者さんの愛だよなあこれ
キン肉マンの元ネタが随所にあり、この女人化の漫画ではあの設定はこう使われるのかと面白い。あのキャラはどういう女キャラになるのかと今後も興味津津
■哲学者だって美少女に大変身!我ら「てつがくフレンズ」なり!
原作:飲茶 作画:MAKO
古今東西の哲学者たちを美少女化した漫画。「てつがくフレンズ」たちが集う「フィロソフィー学園」を舞台に、哲学者の思想を学べる入門編のような一面もある。
哲学者の萌えキャラ化という奇抜な試み。純粋に楽しかったし哲学の興味が深まります
西洋哲学を学んだことがあれば、一度は聞いたことのある哲学者たちが、非常にシンプルかつ可愛らしさを融合した感じでオリジナリティが出されており、本当に誰にでも楽しく、そして意義のある哲学を教えてくれる一冊だと感じました!
■おまけ~ホラー映画のキャラも美少女になったら怖くない?
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