★男子ゴルフのメジャー大会で、タイガー・ウッズが大いに観客を沸かせた
タイガー・ウッズの完全復活といっていいだろう。先月の「全英オープン」に続いて優勝争いを演じ、「全米プロゴルフ選手権」でも強さを見せた。
海外メジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」最終日、4打差の6位タイから出たタイガー・ウッズ(米国)が8バーディ・2ボギーの「64」の猛追で、優勝にはあと一歩届かずもトータル14アンダー・2位でフィニッシュ。
3週前の全英オープン(6位)をほうふつとさせる“タイガーチャージ”を、4勝を挙げる母国のメジャーで演じた。
2009年大会以来、9年ぶりにメジャーでトップ2に入った。
★タイガーチャージでファンを魅了した
首位と4打差からスタートしたウッズ。序盤で連続バーディを決めてチャージを開始。6番でボギーを喫するも、8番からまたしても連続バーディ。12番、13番でもバーディを奪い、首位のブルックス・ケプカ(米国)に1打差と迫って、勝負の終盤へ。
12番パー4で第2打を1・2メートルにつけた直後、同組のG・ウッドランドの打球でカップが損傷。修復作業のためプレーが一時中断したが、集中力を切らさずバーディーパットをしっかりと決めた。
ウッズは8バーディ、2ボギーの6アンダー66とケプカを猛追。ギャラリーも「GO TIGER!」と大声援を送り続けた。
アフロ
Aug 12, 2018; Saint Louis, MO, USA; Tiger Woods celebrates after making a birdie putt on the 18th green during the final round of the PGA Championship golf tournament at Bellerive Country Club. Manda… by 写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ
そして最終ホールをバーディーで締めくくった。
その後はキャディとがっちり握手をした後、フィニッシュしたウッドランドと熱い握手で健闘をたたえ合った。その後、最初に右手、そして左手で脱帽してギャラリーからの声援に応えた。
ブルックス・ケプカが6バーディ、2ボギーの「66」で回り、通算16アンダーとして優勝した。6月の「全米オープン」に続く今季メジャー2勝目。メジャー通算3勝目、米ツアー通算4勝目となった。
結果的に通算16アンダーでケプカが優勝、通算14アンダーでウッズが単独2位となっが、ギャラリーの熱狂ぶりは今年いちばんと言っても過言ではなかった。
松山英樹は4アンダー66で回り、通算4アンダー35位タイ。小平智は通算イーブンパー59位タイ、池田勇太は通算1オーバー65位タイで大会を終えている。
★かつては圧倒的な強さを誇っていたタイガーだったが…
数々の金字塔を打ち立ててきた天才ゴルファーも、故障やプライベートのトラブルで2013年8月以来、優勝から遠ざかり、メジャー優勝も08年の「全米オープン」以来、届いていない。
1997年から2008年にかけて、ウッズは32歳にしてメジャー・トーナメントを14回勝った。ヒザを悪くして最後の優勝から遠ざかっても、メジャーを18勝したジャック・ニクラウスの記録を破ると見られていた。
【タイガー・ウッズ 男子ゴルフメジャー大会優勝歴】
1997年:マスターズ
1999年:全米プロ
2000年:全米オープン、全英オープン、全米プロ
2001年:マスターズ
2002年:マスターズ、全米オープン
2005年:マスターズ、全英オープン
2006年:全英オープン、全米プロ
2007年:全米プロ
2008年:全米オープン
■通算14勝で歴代2位 ※1位はジャック・ニクラウスの18勝
しかしウッズは崩れ落ちるように立ち止まった。
プライベートの不倫スキャンダルと4度の背中の手術がウッズのゴルフをぐしゃぐしゃにしてしまった。
★今年からツアーに復帰していた…そして復活の兆しが
2018年から競技に正式復帰し、Valspar Championshipで2位、THE PLAYERS Championshipでは11位と大健闘
今季メジャー第3戦全英オープンでタイガー・ウッズが本格的な優勝争いを演じた。一時単独トップに立つも結果は優勝したフランセスコ・モリナリに3打差の6位タイ。
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