中毒死が日常!?米で「医療用麻薬」の使用が大問題になってた

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■医療用麻薬

非オピオイド鎮痛薬が効かない場合、オピオイド鎮痛薬が使われます。オピオイド鎮痛薬とは、神経系の司令塔の部分である脳や脊髄に作用して痛みを抑える薬の総称

医療用麻薬はがんに対する痛み(がん疼痛-とうつう-といいます)に対して使います。原則的には、はじめにロキソニンなどの痛み止めを使い、その次の強めの痛み止めを使い、それでも痛みがある場合に麻薬を使います

日本での使われ方です。

がんの痛みの治療で用いられるオピオイド鎮痛薬には、コデイン、モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルなどがあります。

■主に「オピオイド鎮痛薬」を医療用麻薬という

オピオイド(opioid)とは、麻薬性鎮痛薬やその関連合成鎮痛薬などのアルカロイドおよびモルヒネ様活性を有する内因性または合成ペプチド類の総称

一般的に、「オピオイド」は「麻薬性鎮痛薬」を指す用語ですが、“麻薬=オピオイド”というわけではありません

医療においては手術や、がんの疼痛の管理のような強い痛みの管理に不可欠となっている

■この医療用麻薬が米で大問題になっている

オピオイドをはじめとする薬物の過剰摂取により、2016年1年間で6万4千人もの米国人が命を落とした

米国で医療用麻薬オピオイドへの依存症が社会問題化している。国や社会のあり方をめぐって真っ二つに割れた米世論は、その対処法についても一致点を見いだせないでいる。

2016年に死亡した米国の著名な歌手プリンスさんや、2017年に死亡した米国のロックミュージシャンのトム・ペティさんも、死因は鎮痛薬のフェンタニル、すなわちオピオイドの過剰摂取によるもの

■中毒死が日常になりつつある?

オピオイド被害者家族の団体が企画した。代表のエリザベス・ベックリーさん(54)は「中毒死は私たちの日常にある」と訴える。

米国における薬物の過剰摂取による死亡者は年々増えている(図1)。1999年時点では10万人あたり6.1人であった死亡率が、2016年には19.8人となった(いずれも年齢調整死亡率)。2015年の16.3人と比較しても21%増

複数の州・郡・市が、オピオイドまん延の非があるとして、オピオイドを製造するエンドー・インターナショナルやマリンクロット、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどを提訴している

■オピオイドを処方するケースが増加しているという

アメリカで薬物中毒の蔓延のきっかけとなったのはオピオイド薬の処方数の増加であり、この15年間で4倍に増えています

米司法省は28日、オピオイド系鎮痛剤に絡む不正医療に加担したとして、医師162人を含む601人が起訴した。

不正医療も横行しています。

セッションズ司法長官は「最も信頼されている医療関係者の一部が、依存症に苦しむ患者を見て、金儲けできると考えた」と批判

■医療用の麻薬でなぜ中毒死が起こり得るのか?

オピオイドは鎮痛作用だけでなく、多幸感をもたらしたり不安感を除去したりすることでも知られ、その依存性も問題となりうる。

オキシコンチンというのは、化学的にはヘロインの“いとこ”のようなもので、効果が持続しないとつらい離脱症状が起き、オキシコンチンをより強く求めてしまう

オピオイド薬の使用には、オピオイド依存症(英語版)や、離脱症状、また過剰摂取による死亡の危険性がある。

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