●2018年3月に16歳の農業アイドルが自殺した問題
農業アイドル・大本萌景さんが16歳で死去、グループは活動自粛
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●この問題で、遺族が慰謝料などを求め提訴
アフロ
A Tokyo District Court signboard on display outside its building on April 13, 2017, Tokyo, Japan. Japanese artist Megumi Igarashi also known as Rokudenashiko was declared partly innocent by the Tokyo… by 写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ
愛媛県を拠点にアイドル活動をしていた少女(当時16歳)が今年3月に自殺したのは過重労働やパワーハラスメントが原因として、
遺族が12日、松山市の芸能事務所「Hプロジェクト」などに対し、慰謝料など約9268万円の損害賠償を求め、松山地裁に提訴する。
●提訴に至った経緯
弁護団によると、土日をメインにライブや物販のイベント活動をしていたグループは早朝集合や深夜解散もあり長時間拘束も多く、拘束時間は平均で12時間超え。
・弁護団は、学業よりも仕事を優先するよう強要したと指摘
会社側が大本さんが未成年なのに配慮せず、イベントでは早朝から深夜まで拘束する過密なスケジュールで働かせ、学業よりも仕事を優先するよう強要したと指摘。
グループを辞めたいと伝えた際には「次また寝ぼけた事言い出したらマジでブン殴る」というメッセージをLINE(ライン)で送るなど、パワハラ行為も重ねたと訴えている。
・社長から「辞めるなら1億円払え」と告げられたという
この話を大本さんから聞いた友人もいるという。そして翌日の3月21日、大本さんが予定されていたイベントを欠席し自宅で亡くなっているところを母親が発見した。
・さらに、転学費用を貸し付けるとの約束も会社側が実行しなかったという
そのうえで、通信制高校から全日制高校への転学費用を貸し付けるとの約束も会社側が実行せず、就学の機会を失った大本さんが強い喪失感を抱いたなどと主張。
●一方、遅刻などは「制裁」として罰金が科されていた?
遺族側の代理人弁護士によると、事務所と萌景さんが結んだ契約書は、遅刻などは「制裁」として罰金が科され、報酬から差し引かれる内容だった。
遅刻は1回5000円、スキャンダルがあった場合は50万円などと細かく定められ、活動で知り得た機密以外に営業に関係する情報も「家族を含む他人に開示してはいけない」と記載。