放火・略奪…「フランスのハロウィン」が日本の比じゃなかった

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■まず「ハロウィン」の意味から

毎年10月31日に行われる、古代ケルト人が起源と考えられている祭のこと。もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事

発祥の地はアイルランドやイギリスという説がある。古代ケルト、古代ローマ、キリスト教の3つの文化が融合して生まれた。

この日には、死後の世界との扉が開き、先祖の霊が戻ってくるとも信じられていました。日本でいえば「大みそか」「秋祭り」「お盆」が一度に来るようなもの

ハロウィンには、先祖の霊だけでなく、悪魔や魔女、さまよえる魂なども死後の世界からやってきます。人々は、それらと同じ格好に仮装して仲間だと思わせ、身を守りました

収穫が終わると暗い冬の季節が始まり、魔女や悪霊も訪れやすくなると当時の人々は信じていたので、彼らを追い払うための大切なお祭りでもあった

「仮装をした人々(子供や若者)が家々を回り、幸運をもたらす代わりに食べ物やコインを貰う」

■そんなハロウィンだが「渋谷での混乱」は記憶に新しい

10月31日のハロウィンを前にした週末、東京・渋谷に集まった群衆が一部暴徒化し、逮捕者が出る事態に発展した

28日未明、ハロウィーンで集まった人の一部が暴徒化した渋谷駅周辺。軽トラックが横転させられたほか、「暴行」や「盗撮」「痴漢」の疑いであわせて5人が逮捕

軽トラックを横転させたり、暴力行為や痴漢、盗撮で逮捕者が出たりなど、10月27~28日ににぎわいに乗じて若者が“暴徒化”した東京都渋谷区のスクランブル交差点周辺

皆さんが楽しみたい気持ちもわかるが、個人の思いとしては、来年以降渋谷でのハロウィーンは禁止にしてほしい。

渋谷センター商店街振興組合の小野寿幸理事長(77)の声です。

紳士服のお店ですが、入り口には『仮装されている方の入店、お断り』と。さらにはチェーンも準備して、今日は誰も中に入れないようにするといった対策をとる

普段いらっしゃるお客さんは離れていって、センター街のみなさんが言うには先週の土曜日から5日間、売り上げは3分の1に落ちています

■しかし、フランスのハロウィンは渋谷の比じゃなかった

米ハリウッド映画「ザ・パージ」になぞらえて警察襲撃を呼びかけたソーシャルメディアがきっかけで

警察襲撃を呼びかけたソーシャルメディアがきっかけで、警官や通行人に喧嘩を売り、店舗を襲撃し、ごみに放火するなどした

■警官が催涙弾を発射する事態にも…

リヨンの商店街で撮影された映像には、暴徒となった若者に警察官が催涙弾を発射し、黒い服で仮装した一団が叫びながら逃げる様子が

現地のSNSでは、ガラスを割りバスに爆竹を投げつける集団、街灯を切断しようとする人、警察官から逃げるマスク姿の若者たちの姿などが投稿

■その動画こちら