■串カツ田中
株式会社串カツ田中(くしかつたなか)は、関東圏を中心に直営とフランチャイズで外食チェーン店を展開する2002年に創業された企業
肉や野菜、魚、加工食品などを串に刺して衣を付けて揚げる。文字どおりあの、串カツを軸にした居酒屋だ。
2008年12月に1号店を東京・世田谷区にオープンし、2015年12月には100店舗を達成。現在の店舗数は129店と急拡大
■この串カツ田中が2018年6月より「全面禁煙」に踏み切った
同社は、立ち飲み3店を除く国内189店(FC含む)で禁煙化を実施した。全席禁煙は176店、フロア分煙は13店となっている。禁煙は加熱式タバコも対象
今年6月1日から国内192店舗のうち176店舗を全席禁煙にした。13店舗では、2階のみ喫煙可にしたり、喫煙専用室を設置したりすることで分煙を徹底。
今年=2018年
ターゲットとする家族連れの満足度向上、従業員の受動喫煙防止、新規顧客の獲得などが主な狙い。
■禁煙開始当初は客単価の減少からマイナスになる時も
既存店の動向では、客数は前年同期比2.2%増と伸びたが、客単価が5.0%減となり、売上高は2.9%減となった。
2018年7月の動向です。
既存店売上高で対前年同月比マイナスとなったのは、5月・6月・9月・11月の4カ月。5月以外は客単価のマイナスが売上高のマイナスに
客層に変化が見られたという。「会社員・男性グループ」が6%、「30代以上の男女グループ」も1%減少する一方、「家族連れ」は6%増加。「20代までの男女グループ」と「女性・カップル」も1%づつ増加
■そして11月15日に本決算が発表された。それによると…
「全席禁煙後も業績は好調に推移している」。居酒屋大手の串カツ田中ホールディングスの貫啓二社長は、16日13時に始まった決算説明会で、満足げにそう語った。
前年同月比97.1%と苦戦したものの、7月には101.9%に回復し、直近の12月は前年同月比で113.7%と好調に推移しています。
■全面禁煙は「大成功だった」といってもいい
18年11月期の連結経常利益は前の期非連結比35.2%増の7億円に拡大し、19年11月期も前期比5.3%増の7.4億円に伸びを見込み、5期連続で過去最高益を更新
禁煙後にファミリー層の割合が増加し、会社員の忘年会シーズンの飲み控えの影響が軽減した。
■サラリーマン客からファミリー層への転換がうまく行った
アルコール類の注文が多い“サラリーマン客”が減ったため、18年6月以降、既存店の「客単価」は前年割れが続いている。その一方で、複数人で来店するファミリー層が増加
喫煙するかどうかは本人の自由です。しかし、食事やお酒を飲んでいる時に横からたばこの匂いやツーンとする煙が流れてくるのは気分の良いものではありません
今回の串カツ田中の決断で素晴らしいと思うのは、分煙ではなく禁煙を選択したこと。そして、加熱式のたばこも含めて全面禁煙にしたこと
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