■○○労働といえば
肉体労働と頭脳労働が一般的です。
ブルーカラー(英:blue-collar・青い襟)とは、現業系・技能系の現場において青襟である作業服を着用して肉体労働している人
頭脳労働は知識や知恵によって、形のない価値を生み出していく働き方
■しかし今は「感情労働」という新しい労働がある
日本の社会では、感情をコントロールしなければいけない「感情労働」の割合が増加している
「感情労働」は、近年注目されている新しい概念で、社会学者A・R・ホックシールドによる言葉
政府が旗振りをする「働き方改革」がきっかけとなって、社会全体がさまざまな面から働き方を見直してきました。その中でクローズアップされているものの一つが「感情労働」
■いったい「感情労働」とはどんな労働なのか?
感情労働(かんじょうろうどう、英: Emotional labor)とは、感情が労働内容の不可欠な要素であり、かつ適切・不適切な感情がルール化されている労働
「感情労働」とは、勤務中に表情、声、態度などを「失礼のないよう」コントロールする作業のこと
■主にどのような職種が感情労働に当たるのか?
航空会社のキャビンアテンダント、銀行窓口のテラー、コールセンターのオペレーター、顧客相談室や電話相談窓口担当者など
医療福祉系や営業職・サービス業などに就くと、相手に嫌な思いをさせないよう、気を配ることが最低限求められます
例示した職業はごく一部で、現代では、これら以外の幅広い職種もまた、感情労働的な要素を持つようになっている
■要するに「自分の感情を押し殺す」職業が感情労働にあたる
簡単に言えば、本来の感情を押し殺して業務を遂行することを求められる仕事
感情労働者はどんなに疲れていても仕事に必要な感情状態でいるか(例えば明るく朗らかなこと、あるいは真面目で厳格であること)、あるいはそう見えるように振る舞わなければならない。
頭脳労働の一種として考えることもできますが、一般的な頭脳労働と比べて精神面での負荷が大きい
■この「感情労働」が増えてきている
サービス業である三次産業に従事する人が増えたことで、日本全体での感情労働の割合が高まっている
近年はどの仕事も感情労働的になってきたといわれており、いまやあらゆる職種に「コミュニケーション能力」が求められ、「ITエンジニア」のようなコンピュータと向き合う仕事でも“顧客満足”が徹底されています
上司や同僚に対して気遣いをし過ぎてしまい、自分の感情を押し殺してしまった、といった場合も感情労働に含める場合もあります。
人間関係で悩む人が増えていることを加味すると、社会全体で感情労働が増えているといえます。
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