少子化が進む日本…なぜ『待機児童』が増え続けているのか

この記事は私がまとめました

◆待機児童

待機児童の広い意味での定義とは、おおまかに言うと「保育施設に入所したいけれど入所できずにいる子ども」のことです。

厚生労働省が公表したデータによると、2016年4月の段階で、保育所に入れず待機児童となっている子どもは全国に23,553人いることがわかっています。

▼ある母親の発言で一気に問題視されるようになりました

ネット上で一人の母親が叫んだ「保育園落ちた!日本死ね!」という言葉。この言葉が日本中を駆け巡り、ついには国会でも議論されたことをご記憶の方も多いのではないでしょうか。

当初、安倍晋三首相が2月29日の衆院予算委員会で「本当かどうか確認しようがない」と冷やかに答えたことが世論の不興を買ったことから、政府も態度を変え、政府として緊急対策をまとめる動きにつながった。

▼日本は少子化の真っただ中です

日本の少子化は結婚に対する意識、出産に対する意識、若い世代などの所得の伸び悩み、就労形態などによる家族形成状況の違い、依然として厳しい女性の就労継続、子育て世代の男性の長時間労働なとが原因とされています。

ちなみに、現在の日本の人口、およそ1億2000万人ですが2055年には9000万人を下る可能性があるといわれています。

◆これには、いくつかの原因が考えられます

現代の日本は少子高齢化社会と呼ばれています。そういった中で「どうして少子化なのに待機児童がいるの」という素朴な疑問を抱く人もいるでしょう。

★保育士が少ない

この待機児童が増えている深刻な状況のもとで子供たちを見る保育士の不足も問題視されています。過酷な労働条件や低賃金などによって保育士の成り手が少なくなっていることは憂慮するべき事態です。

保育士の資格をもっていても保育士として働いていない潜在保育士もいます。そういう人の中には、子供を預かるという責任の重さや労働環境を理由としている人も少なくありません。

★都市部に人口が集中している

待機児童は都市部に集中しています。これは仕事環境や生活環境が整っている都市部に人口が集中するためです。そのため地方の過疎地域には児童が少なく、都市部には多い状態が続いています。

保育園を立てるにも様々な問題があります。予算の問題や、近隣住民からのクレームなどにより積極的に建設に踏み出せないことは大きな原因です。

★女性の社会進出が増えているため

昔は共働き家庭が今ほど多くなく、共働き家庭でも祖父母と同居する家庭が多くありました。

しかし現在では不景気の影響で男性だけの稼ぎでは生活が困難になり、女性も働かなくてはいけなくなってきました。そのために子供が生まれたら、すぐさま働くようになってきています。

★未就学児であること

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