今年もレジャーシーズンが到来
たまの休日、「有意義に過ごしたい」という人は多い
しかし、この「有意義」という言葉には落とし穴が。
「部屋を片づけなければ」「ジムに行かなければ」「洗濯をしなければ」。そんなことを考え、焦燥感に焼かれているうちに休日が終わる。気づけば休んだ気はひとつもしない。
日々、アクティブに活動している人が、たまの休日にも同じように動いてしまったら、疲れを癒やす時間がありません。
ふとFacebookを開けばそこには充実した休日の写真がズラリと並んでいるわけです。うわー、すごく無駄な一日を過ごしてしまった!なんでもいいから何かすれば良かった!」と後悔の嵐が吹き荒れることもしばしば。
なにか、行動に意味づけしたがるクセ。何が目的がないといけないと思う思い込み。目標にむかって歩きたがるクセ。それは、「いま、ここにある」という存在の価値への冒涜でもある。
「よくある」18.8%と「たまにある」38.8%で、「休日に何もしない日ありがち」が過半数の54.1%。割と多くの人が「せっかくの休みなのに、何もしないで、終わってしまった!」をやっているもよう
この「何かしなくては」という状態は精神的に良くないそう
何かを「する」ことにばかり価値が置かれ、何も「しない」時間は無為に浪費された時間と見なしてしまう現代人の意識は、「うつ」をひき起こすオーバーワークの精神的土壌になっています
うつ状態に入ると「休む」ことができなくなるのです。生産性がないだけの1日は「休日」とは言えません。仕事も趣味もやれていないが、かと言って休めてもいない。
勇気を持って、何もしない日をつくることはとても大事
「今日は『何もしない』をすることにした」SNSでそんな投稿を見つけたのは数年前。思わずハッとさせられました。しかもそれは、ふだんから仕事もプライベートもしっかり充実させていた女性の言葉。
人間は、何も「しない」空白の時間があってこそ、内省や創造と言われるような内的作業が可能になるもので、ボンヤリと様々なことに思いを巡らしてみたり、自分自身との対話を行なったりします
方法としては休日にできる限り「何も考えない」でゴロゴロしていたり、ボーッと座っていたりしてみてください。
「みんな不可能なことは”なにもない”っていうけど、僕は毎日”なにもしない”をやってるよ」
プーとクリストファーロビンの会話には、「do Nothing(別に何もしないこと)」が一番楽しいこと、という作者A.A.ミルンのメッセージが反映されています
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