▼未だに減らない不登校
文科省は2017年10月26日、「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の速報値を発表した。
それによると、2016年度、不登校した小中学生は13万4398人だった。13万人を超えるのは2002年度以来、14年ぶり4回目。
▼不登校になる子供は、親に特徴がある場合が多い
平成18年度発表の「不登校に関する実態調査」の「不登校のきっかけ」の項目によれば、「家族の生活環境の急激な変化」9.8%「親との関係」14.4%「家族の不和」10.1%という結果に。
不登校や引きこもりの終着点は、悲劇的なものになる場合も喜ばしいものになる場合もありますが、その結果を左右するのは結局は家庭環境なのです。
▼親が高学歴
不登校になる子の家庭の特徴ですが、統計的に見るとまず、親が高学歴・一流企業就職 というのが多いようです。
行き過ぎた学歴至上主義で子供の生活を縛り付け、子供の意思よりも世間体と親の意向ですべてを決めてしまう。
結局、子供が心から幸せになってもらうことよりも、親が考える理想の姿にさせることの方が優先順位が上になってしまっているのかもしれません。
▼夫婦間に溝がある
不登校の子供を持つ父親・母親に限らず、世の中のほとんどの夫婦は親としての役割とパートナーとしての役割のバランスを崩し、半ば混乱状態で夫婦仲をギクシャクしたものにしています。
何か辛いことがあっても家が落ち着かない、家でも気を遣わなくてはならないとなると子供はどこで疲れた羽を休めることができるのでしょうか?
▼親が放任主義
不登校の生徒がいる家庭は、ほとんどと言っていいくらい父親の影が薄い。家庭訪問しても母親と面談しても、父親の存在を感じることがない。
放任タイプの親は子どもを叱ることができないため、子どものいいなりになっている場合が多いです。
このような場合、朝起きて夜寝る、という普通の生活スタイルが崩壊していたりします。そのため、学校に行くどころか、夜通し起きていたり遊んでいて、昼間は寝ているということがよくあります。
▼一方で、不登校になりやすい子供の特徴
いわゆる「普通の子」は、とびぬけて優れたところもなければ問題を起こすこともありません。
むしろ、まじめで成績優秀である子も多いです。
理想を持っていて、それが上手く行かない場合、上手くいかない自分をさらけ出したくないと学校に行けなくなってしまう
うまくいかないことがあると、自分の問題は自分で解決しようとして罪悪感や焦燥感が強まり、自分を追い込んでいくことになります。
▼学業についていけない
学校関係で最も多いのは学業不振によるものです。勉強嫌いで、授業についていけなくなり、無気力で休みがちになるというケースがあります。
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