◆夏ドラマ『この世界の片隅に』で存在感を見せる伊藤沙莉
それぞれの配役がピタリとはまり、収まるべきところに収まったかのような安心感だったが、特に北條家の隣家の娘・幸子役の伊藤沙莉は強烈だった。
北條すず(松本穂香)と、刈谷幸子(伊藤沙莉)。すずにとっては出逢いだが、幸子にとっては対峙である。なにしろ、幼いころからずっと恋焦がれてきた北條周作(松坂桃李)の許に嫁いできた「ぱっとしない」嫁がすずだからである。いきなり対戦ムードになる幸子。
強烈なインパクトで画面をさらっている伊藤沙莉ならではの容赦ない早口が、画面を活気づかせる。
◆連ドラ4期連続出演 今期は『恋のツキ』を掛け持ちと売れっ子
前田敦子が、フジテレビで10月17日から全5回で放送するドラマ「片想いの敵」に主演する。女優の伊藤沙莉も出演する。
2017年10月期
『隣の家族は青く見える』の第5話が15日に放送された。奈々(深田)と大器(松山)の妊活と、琴音(伊藤沙莉)の出産が描かれた。
2018年1月期
新川優愛が看護学生を熱演中の『いつまでも白い羽根』では、相方役といってもいい看護学生・山田千夏役の伊藤沙莉。
2018年4月期
『恋のツキ』」の追加キャストが発表。伊藤沙莉、小倉優香ら7人の個性派キャストが解禁された。伊藤は映画館イデヲン座でアルバイトをしている水野晴子。
2018年7月期
◆朝ドラ『ひよっこ』でブレイクした伊藤
『ひよっこ』でブレイクした伊藤沙莉。『ひよっこ』では、思い込みの激しいおかしみのあるキャラを存分に表現していました。
三男に思いを寄せるさおりの猛アタックぶりは凄まじく、会話のテンポの良さ、クルクル表情の変わる「顔芸」も含めて、まるで芸人のよう。
「米屋のさゆりこと本名米子の娘心を巧みに演じて絶賛され、それ以降は引く手あまたです。」(広告代理店社員)
◆元々は子役出身 『女王の教室』のイジメっ子役で注目された
デビュー作の2003年7月期ドラマ『14カ月』(日本テレビ系)では、初めての演技ながら身体が少女に若返ってしまった女性研究員役をわずか9歳でみごとに演じて“天才子役”と呼ばれ。
「女王の教室」では、ドラマの中心人物だった神田和美役の志田未来をいじめるグループのリーダー的存在を演じ、このいじめっ子役の演技が迫真すぎて見た人に”いじめる演技が上手すぎてむかつく!”という印象を与え、一躍脚光を浴びることになりました。
「女王の教室」(2005年)以降も、「GTO」(2014年)や「怪盗 山猫」(2016年)で演じるハスキーボイスのいじめっ子役が定評を得ます。
◆子役から脱皮する過程では低迷期も
今では伊藤の圧倒的な武器と言えるハスキーボイスとファニーフェイスが邪魔をして、当初は、なかなか知名度が上がらなかったのだとか。
「高校の頃は、実はそんなにたくさんはお仕事をしていないんです。オーディションに行って落ちて、行って落ちてという感じでしたから。」
伊藤のコメント
「進路希望を出す季節になって、私は希望欄に『ありまっせーん』みたいな感じで書いて出して、怒られてたわけです(笑)。俳優という仕事を辞めたいと思ったことは特にないんですけど、この時ばかりは『辞めなきゃいけないのかな』っていう気持ちが湧きました。」
◆近年は多彩な役に挑戦し演技の幅を広げていた
伊藤沙莉は2015年11月にスタートした「トランジットガールズ」(CX)で連ドラ初主演。そこで、難役に挑戦しました。その中で描かれているのが、ドラマ史上初といわれる”ガールズラブ”。
「REPLAY & DESTROY」(2015年)でギャグ要素の強い演技に挑戦。
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