●富田林署の留置場に勾留されていた容疑者の男が逃走した事件
●逃走に至った経緯
今年5月から大阪府警富田林署に勾留されていた無職・樋田淳也容疑者(30)
富田林署の接見室で12日午後7時半頃から弁護士と面会。同8時頃に弁護士が退出後、
仕切りとなるアクリル板を押して隙間から面会者側のスペースにすり抜け、署内の裏口から逃げたとみられる。同9時45分頃まで誰も気付かなかったという。
・署の駐車場には脚立があり、コンクリート塀を乗り越えたもよう
富田林署東側の約3メートルのコンクリート塀。上部には有刺鉄線が付き、一見ひるむような高さだが、
樋田容疑者はさほど苦労せずに乗り越えたとみられる。署の駐車場には脚立があった
・12日夜、容疑者と似た男が赤い自転車に乗っている姿が防犯カメラに映っていた
一方、署の南側にある防犯カメラには同8時半ごろに、樋田容疑者とよく似た小柄で黒っぽい服装の男が東へ歩く様子が記録されていた。
その後、署の東側にある別の防犯カメラに、赤色の自転車に乗った同じ特徴の男が北へ向かって移動する姿が写っていた。
・13日午前0時頃には、黒い原付きバイクが民家から盗まれた
逃走の数時間後には、松原市の樋田容疑者の実家近くの民家から、黒いミニバイクが盗まれていて、
その後の捜査関係者への取材で、逃走の翌日、ミニバイクが盗まれた民家近くの防犯カメラに、樋田容疑者と特徴の似た人物が、歩いている姿が映っていたことが分かった。
容疑者は身長約163センチ。逃走時は黒い長袖ジャージーに灰色のスエットズボン姿だった。
・一方、羽曳野市内や大阪市内などでひったくり事件が多発
その約1時間後、大阪市平野区で同様の事件が発生。14日深夜には同市生野区で自転車の女性が、15日夜には同市東住吉区で歩いていた女性が、それぞれ被害に遭った。
大阪市浪速区では13日の午前2時前と午前3時前、自転車の女性が黒い原付バイクにカバンをひったくられる事件が2件
樋田容疑者はあわせて5件のひったくりを行い4万円近くの現金を手にした可能性
この事件で新たにわかってきたこと
・その後の調べで、防犯カメラに食べながら歩いている男が映っていたことが判明
1
2