■少子化
出生率の水準が特に人口置換水準以下にまで低下すること。
長期的に人口が安定的に維持される合計特殊出生率(1人の女性が一生の間に産む子の数)を人口置換水準(Replacement-level fertility)という。
■日本はこの少子化が年々進んでいる
1947年~1949年に生まれた、いわゆる団塊の世代が第1次ベビーブームで、約270万人の子どもが誕生しました。
第2次ベビーブーム期には約200万人であったが、1984(昭和59)年には150万人を割り込み、1991(平成3)年以降は増加と減少を繰り返しながら、緩やかな減少傾向となっている。
2010年になると、生涯未婚率は、男性は20%で女性は11%にまで跳ね上がっていました。しかも、2010年以降は、ひと家族の平均の子供数は2人を下回っています。
■原因は結婚に対しての意識と言われています
一つには、結婚に対する意識の変化です。昔は結婚することが当たり前の時代でした。しかし、今は違います。
■子育ての不安
子どもを産み育てる世代に安定した収入がなければ、安心して結婚も出産もできません。
また、子育てにかかる費用が高いことも要因として指摘されている。国民生活白書によれば子供一人に対し1300万円の養育費がかかると試算している。
保育園問題にしても、都会を離れてまではという思いもあるのでしょう。確かに地方には子育てがしやすい場所が存在していて、地方では珍しく人口が増えている地域もあるのです。しかし、そこまでの思いがある人は少ないのでしょう。
■女性の社会進出
女性が社会に進出し男性だけに頼らずとも生きていけるほどの経済力を持つようになりました。ですので、結婚に魅力を感じなくなった女性もいます。
また、夫婦の片方の収入だけでは十分ではないという状況のために、共働きをせざるを得ないという人もいます。
昔の日本人の感覚で言えば、貧乏なのは働かないのが原因だと言っていました。しかし、現在の日本では、休みもなく毎晩遅くまで仕事をしているにも関わらずお金がないと言った事も多いのです。
■また、核家族化も大きな原因とされています
かつて、日本には、どこでも、三世代一緒の生活がありました。祖父母の助けを期待して子供を沢山生むことができ、どの家にも小規模ながら一つの「社会」が構築されていました。
■少子化が進めば、経済面だけでなく、あらゆる分野でマイナスとなる
少子化が進むとともに高齢化も進んでいますので、若年層の勤労の負担が大きくなります。
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