■ネットスーパー
既存のスーパーマーケットや店舗を持たない宅配専門の業者がインターネットで注文を受け付けて、既存店舗から主に個人宅まで注文商品を即日配達する宅配サービス
インターネットとスーパーマーケットを組み合わせた和製英語で、インターネット通信販売(ネット通販)の一種といえる
時間の節約には、ネットで食料品や日用品を宅配してもらえるサービスである「ネットスーパー」がとっても便利
■去年4月からAmazonが参入して動きが活発化している
アフロ
AmazonFresh Pickup, a service launched by Amazon.com Inc and currently open only to employees, is pictured in the Ballard neighbourhood of Seattle, Washington, U.S. March 29, 2017. Picture taken Marc… by 写真:ロイター/アフロ
アマゾンは、昨年4月から首都圏で食品を取り扱い始めた。品目点数にして17万点以上
アマゾンが食品のネット通販市場に参入したということは、市場そのものが拡大すると考えられる。
米ウォルマート傘下の西友と楽天は10月25日、合同で運営する「楽天西友ネットスーパー」のグランドオープンを発表。
■このように活発な動きがある一方で「撤退」する企業も
アフロ
A sign board of a Lawson convenience store is see in Tokyo, Japan September 16, 2016. REUTERS/Toru Hanai (Japan) by 写真:ロイター/アフロ
「サミット」は2014年9月にネットスーパー事業から完全に撤退しました。また、セブン&アイグループのイトーヨーカドーネットスーパーでも、送料の値上げや送料無料範囲が値上げ、自社カード会員向けの割引サービスが終了
今年2月末にファミリーマートのネット店舗「ファミマドットコム」が閉鎖したのに続き、8月末には肉、野菜、加工食品など約8000点を扱っていた「ローソンフレッシュ」も閉鎖。
ローソンフレッシュは利用者が6万人程度と伸び悩み、ヤマト運輸や日本郵便を通じて提供している宅配コストの上昇もあって、サービスの終了を決めた
■撤退の理由は儲からない、そして面倒
『正直、この事業は儲からない』と言っていました。理由は明白で、単価の低い薄利多売の商品を、注文に応じて売り場から一個一個ピッキングし、梱包して自宅まで届けるというのは明らかに高コスト
『製造年月日が一番新しい豆腐』『程よく柔らかい新鮮なバナナ』などと細かく要望を書く人が多いことなどの「面倒」も…。
だからといって送料をいきなり600~700円に値上げしてしまうと、今度はお客様のほうから「だったらお店に買いに行くよ」という顧客心理が働いてしまいます
商品を各家庭に配送するにも、人件費やガソリン代が多く発生する他、配送先が不在の場合があるなど効率的な配送が困難
■そして何より「利用者が伸びない」
日本政策金融公庫の昨年の消費動向調査では、ネットスーパーの利用者は全体の7.2%にとどまるという厳しい結果に
ネットスーパーを「全く利用しない」(79.7%)という人の割合は8割にのぼり、まだ身近な存在ではないことがわかった。
男性の60代では0.9%、女性の70代以上では0.0%で、中高齢層にはほとんど利用されていない
■利用しない理由はいったい何なのか?
ネットスーパー・ショッピングサイトを利用しない理由は、「商品を見て選べない」が60.9%と最も多く、以下、「価格が高い」が33.4%、「受け取りが面倒」が24.1%
「店の中を歩きながら色々なものを見るのが楽しみ」という意見もあり、元気なうちはリアル店舗での買い物を楽しみたいとする気持ちが根強い
直接スーパーマーケットに行った方が、自分のペースで買い物ができるし、ついでに雑貨や服をのぞけるので気分転換になっていい
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