日本人の陰謀説も…ゴーン会長逮捕で新たに分かってきたこと

19日に逮捕された日産のカルロス・ゴーン会長

日産から得た報酬を過少申告し、また日産の資産を私的に支出したとして逮捕された。

検察当局によると、ゴーン氏は役員報酬を5年間で約50億円過少申告し、日産が有価証券報告書に誤った情報を記載することになった。

不正の発覚は社内からの内部告発によるもので、検察当局に情報を提供するにあたり、見返りに日産への刑事処分を軽減する司法取引が適用された。

日産自動車の取締役会では、逮捕されたカルロス・ゴーン容疑者の会長職を巡って意見が分かれている。

勾留、そして予定されている解任は、「冷静に計画された悪意ある攻撃」だとする声がある。

一部観測筋はこの動きを、自動車大手3社の戦略的提携であるルノー・日産・三菱アライアンスにおける勢力均衡の白紙化を目指すものと見ている。

意図的にゴーン氏をはめた人物が存在するのではないかと噂されている。

経営のトップが逮捕されるという事態を受けて、ルノーは緊急取締役会を開いて3時間以上にわたって対応を協議

逮捕によって「一時的に無力化された」ことから、ボロレCOOが暫定トップになったと述べた。

カルロス・ゴーン容疑者のCEO（最高経営責任者）と会長職からの解任を見送ることを決めました。

日本の司法当局の捜査が続いている状況を踏まえて、ルノーはゴーン容疑者のCEOと会長職の解任を先送りした

共謀したとして同容疑で逮捕された側近の代表取締役グレゴリー・ケリー容疑者（６２）にメールで虚偽記載を指示していた疑いがあることが２２日、関係者への取材で分かった。

東京地検特捜部は不正を裏付けるこうしたメールを押収しているもよう

関係者によると、ケリー容疑者はさらに直属の部下２人に虚偽記載の実行を指示。

ＮＨＫが21日報じたところによると、両容疑者はさらに10日間勾留される。