■経済発展が著しい中国
中国の国家統計局が十七日に発表した二〇一八年一~三月期の国内総生産(GDP)は、物価変動を除いた実質で前年同期比6・8%増
2018年の大学新卒者数が820万人と過去最高を更新した。同時に優秀な人材を巡る「争奪戦」が各地で激化
中国が急激に発展し、技術力を高めている背後には「中国人の学習能力の高さ」があるとし、中国は軍事面でも様々な技術の「封鎖」を受けている
■その陰で少子高齢化が深刻に
中国では個人資産が増加する一方で、20年にわたり人口減少が続いている
中国ではこのほど開かれた全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で、深刻化する高齢化問題が報告された。
背景にあるのが、去年(2016年)まで37年に渡って続いた「一人っ子政策」による急速な少子高齢化
65歳以上の人口は2000年の7%から17年末には11.4%まで増えた。報告した委員は「世界で例のないスピードだ」と指摘している
中国の出生率は著しく低下し、人口ピラミッドは急激に底が減り、他国と比べて年齢別人口がアンバランスになった
墓の供給不足が象徴しているように、中国葬祭業の前途には、巨大な市場空間が広がっている。中国は今まさに高齢化社会に入ろうとしているからだ
■そして増えている高齢者が「子供に捨てられる」という事態が生じている
中国では現在、子供に面倒を見てもらえず孤独に暮らす老人が1億人以上存在する
子どもから面倒を見てもらえず孤独に暮らす高齢者は「空巣老人」と呼ばれ、中国には1億人以上いる
農村部や小都市の若者は通常、東部沿岸地域の大都市に移住するため、こうした地域では問題が特に深刻だ。
高齢者の失踪問題の深刻さは、年間1万人超(警察庁統計)が失踪している日本のそれとは比較にならない
中国では、「毎日1300人以上の高齢者が行方不明になり、年間で50万人以上に上る」とされており、実際は、さらに多い
行方不明者のうち約25%はアルツハイマー病や認知症の診断を受けているほか、72%は何らかの記憶障害を患っている
失踪者がどこで何をしているのかは不明です。
■背景には「社会保障が十分でないこと」「一人っ子政策」「核家族化」が挙げられる
年金などの社会保障が十分ではない中国では、不動産が老後の資金の大事なよりどころですが、多額の教育資金を掛けて育てた子どもが、親の面倒を見ないどころか、親の財産(家)を奪おうとし、高齢者を追い詰める
中国の急速な経済発展、工業化による中国の「『孝』の文化の消滅」と「失独老人(子供=1人をなくした親)=失独者の中国政府の老後保障の失敗」によるものが大きい
中国政府は一人っ子政策を導入したときに、老後の面倒を見ると約束したものの、十分に果たされていない
「一人っ子政策」による急速な少子高齢化です。子どもが親の世代を支えることができなくなり、孤独や貧困に苦しむ高齢者が増え、深刻な社会問題となっている
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