米朝首脳会談が突然の中止…『ペンス米副大統領』への対応が引き金か

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▼3月にトランプ氏が米朝首脳会談の要請を受諾

ドナルド・トランプ米大統領が、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長による首脳会談の要請を受諾した。金委員長は核・ミサイル実験の停止を提示したという。

トランプ大統領はツイッターに、「金正恩は韓国特使団に非核化について話した。凍結だけじゃない。その上、この間は北朝鮮はミサイル実験はしない。大きな前進だが、合意ができるまで制裁は続く。会談が計画されている!」と投稿した。

▼この発表を受け、安倍総理はトランプ氏と電話協議を行った

これを受け、安倍晋三首相は9日午前、トランプ米大統領と電話協議を行った。首相は、予算成立後、4月中に訪米して日米首脳会談を行う意向を示した。首相官邸で記者団に語った。

安倍首相は、金正恩政権が、非核化を前提に話し合いを始めるとの申し出たことについて「変化を評価する」とした。また、北朝鮮の変化は、日米と国際社会が連携して高度な圧力をかけ続けた結果と評した。

▼もちろんこれまでに1度も米朝首脳会談は実現したことはない

これまで米朝首脳会談が行われたことは一度もない。北朝鮮がすでに核兵器を手に入れた後で会談を行うことは、基本的にはそれを前提に米国は北朝鮮と交渉に臨む用意があるというシグナルを送ることになる。

そうなれば、たとえ首脳会談で何ら進展がなくても、北朝鮮は米国を含む国際社会に核の現実を受け入れてもらう。という目的を果たすことになる。

▼そして4月に、トランプ氏が会談の時期を示唆した

トランプ大統領は記者団に対し、「5月もしくは6月初旬に会談する。双方は相互に大きな敬意を払うと予想しており、北朝鮮の非核化に向け合意が得られると期待している」と述べた。

そのうえで「先方もそう言っているし、われわれもそう言う。過去何年もの間と大きく異なる関係が実現することを望んでいる」と述べた。

トランプ氏はまた、これまで1世紀にわたって戦争や敵対、軍拡競争で特徴づけられてきた米朝関係について、より友好的な基盤を築くことが可能だとする考えも表明。

▼しかし、事態は急変

この会見でトランプ大統領は、この米朝首脳会談を中止したということは、北朝鮮、そして世界にとって後退であると述べた。そして、もしこれから北朝鮮が対話をする姿勢があるならば、私は準備ができていると述べている。

トランプ大統領は、北朝鮮の明るく美しい未来は、核の脅威がなくなった時にのみ起きると述べた。そして、「もし、金正恩委員長が建設的な会談や行動を望むなら、私は待っている」とした。

▼以前から『中止』の可能性もささやかれていた

ワシントン(CNN) 北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は16日未明、米韓空軍が実施している合同軍事演習を理由に、同日予定されていた韓国との高官会談の中止を発表した。

米国のサンダース大統領報道官は「韓国での報道は認識している。米国は北朝鮮の発言を独自に検討し、引き続き同盟国との緊密な連携を図る」と述べた。

米シンクタンク、民主主義防衛財団のアンソニー・ルジェーロ上席研究員は、北朝鮮が「外交解決への期待を高めておいて中止したり、中止を示唆したりして、譲歩を引き出そうとする」のは正恩氏の父、金正日(キムジョンイル)総書記時代からの常套手段だと指摘。

米国のトランプ大統領と金正恩朝鮮労働党委員長の米朝首脳会談が「中止もある」と不穏な情報が流れている。

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