◆日本時間で6月22日の午後10時、【W杯】ブラジル対コスタリカ戦が行われた
FIFAランク2位のブラジルは22日、W杯1次リーグ第2戦に臨み同ランク23位のコスタリカと対戦。
40年ぶりにW杯初戦勝利を逃したサッカー王国ブラジル。この試合負けたらサッカー王国ブラジルとしてのブランドに傷がつく。対するコスタリカはセルビアに第1節0-1で負けているため、これで負けたらグループリーグ敗退が決まる。
両チームは過去に1度だけ対戦した経験があり、1981年の親善試合ではアイスランドが3-0の勝利をおさめていた。
◆前半はブラジルがボールを支配し続けるも、得点には至らず
前半17分ネイマールが魅せる。左サイド、シャペウで相手をかわしドリブルを開始。後ろから倒されFKを獲得したがこのFKはゴールにはつながらなかった。
序盤は重かったブラジルは、前半のうちに徐々にリズムをつかんだが、圧倒的なボール支配を得点につなげることができなかった。
ブラジルは、後半からウィリアンに代えてドウグラス・コスタを投入した。
◆後半に入り、ブラジルの攻撃はさらに激しさを増す
4大会ぶり優勝を狙うブラジルは、右足の状態を不安視されながら強行出場したFWネイマール、MFコウチーニョ、FWガブリエウジェズスらが徐々に圧力を強める。
後半12分にはネイマールが左クロスに合わせるが、相手GKの好セーブに阻まれる。同27分には、再びネイマールが中盤からドリブル突破から右足でコントロールシュート。
同27分には、再びネイマールが中盤からドリブル突破から右足でコントロールシュート。惜しくも枠を外れ、顔をユニホームで隠して悔しがった。
◆両者譲らない中、後半の78分に試合が動く
先制点を急ぐブラジルは0-0で迎えた78分、ペナルティエリア内でネイマールが倒れて主審は笛を吹いた。
該当の場面を描写すると、ネイマールがPA左をドリブルで駆け上がり、ゴール方向に向かって足裏ターンで切り返す。
それに対応したコスタリカDFジャンカルロ・ゴンザレスが手をかけながら足を伸ばすと、ファウルをアピールするネイマールが、大きく手を広げながら後方に倒れるという形だった。
◆しかし、VARからの指示を受け、審判がモニターへ行ってスローモーションで入念に当該プレーを確認
ネイマールの過度なリアクションは、PKをもらいにいったという印象を与えかねないものだった。
いったんはPK判定を下した主審だったが、VARからの連絡を受けてピッチ脇のモニターへ。スローモーションで映し出される該当場面を入念に確認した。
VAR判定の結果、大げさなリアクションがマイナス印象だったのか反則行為がなかったと判断され、今大会初のPK取り消しという事態に。
◆ロスタイムに入り、0-0で終わるかと思ったその瞬間、試合が動いた
ナバスの前に大いに苦しんだブラジル攻撃陣だったが、コウチーニョが救世主となった。
0―0のまま、不穏なムードが立ちこめたが、サッカー王国の執念が実った。後半ロスタイム1分。
左クロスのこぼれ球に、コウチーニョが走り込み、2戦連続ゴール。