突然、大切な家族が『認知症』になる場合も….患者との適切な向き合い方とは

この記事は私がまとめました

◆認知症

認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったためにさまざまな障害が起こり、生活するうえで支障が出ている状態(およそ6ヵ月以上継続)を指します。

認知症の主な原因疾患は、脳の変性疾患であるアルツハイマー病が一番多く、次いで、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害によって起こる脳血管性認知症が多くみられます。

厚生労働省は2004年,従来の「痴呆」ということばには侮蔑的な意味合いがあるとして,呼称を「認知症」に改めた。

◆現在、認知症は7人に1人が発症しているという

厚生労働省の2015年1月の発表によると、日本の認知症患者数は2012年時点で約462万人、65歳以上の高齢者の約7人に1人と推計されています。

なお、認知症の前段階と考えられているMCIの人も加えると4人に1人の割合となりますが、MCIの方がすべて認知症になるわけではありません。

MCI=正常と認知症の中間ともいえる状態のことだが、日常生活への影響はほとんどなく、認知症とは診断できない。MCIの人のうち年間で10~15%が認知症に移行するとされている。

また、認知症を患う人の数が2025年には700万人を超えるとの推計値が発表されています。これは、65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症に罹患する計算となります。

経済協力開発機構(OECD)が公表した2017年版の医療に関する報告書によると日本の認知症患者の割合(有病率)が、OECD加盟35か国中で最も高いことがわかりました。

2位はイタリアの2・25%、3位はドイツの2・02%だった。日本の有病率は20年後の37年にはさらに上昇し、3・8%に達すると推定されている。

◆また、年齢が高くなるほど発症確立は高くなります

超高齢社会を背景に患者数は右肩上がりの状況でどんどん社会問題化しています。

2012年では、日本国内で462万人が認知症を患っていると推計しており、2012年と比較すると約1.5倍も増えると見込まれています。

国民全体の寿命が延び、世界でもトップレベルにある長寿国日本においては、既に他人事ではなく、いずれは認知症患者と向き合わなければならない方も、これから徐々に増えてくることが予想されます。

◆認知症は、家族の負担が大きくなってしまうものです

認知症の方は時間関係なく行動をすることがあります。徘徊や転倒の恐れがある場合は常時見守りを必要としますので、昼夜問わずに見守りをしなければなりません。

認知症患者さんを介護する場合、介護する家族の思い通りにいかずイライラしてしまったり、理解できない行動をする認知症患者さんに対して苦心したりする人も多くいます。

自分を支えてくれる大切なものが無くなってしまった不安は、周囲の人の想像するよりもずっと深刻なことなのでしょう。苦し紛れの攻撃性の裏には、孤独や不安が隠れていることが多いのです。

◆ただ、認知症の患者にとって、介護はなくてはならないもの

認知症は「キュア(治療)よりもケア」と言われることもあるように、家族や周囲の人たちによるケアが非常に重要なものになります。

また、周囲の人の接し方で、症状がかなり和らぐことも少なくありません。

認知症が進行しないように、まずは家族や本人を含め、どのような日常生活を送ったらよいかを考えてみましょう。

◆まずは、認知症の人は不安を抱えていることを理解することが大事

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