一週間で1000件！…今社会問題になっている「あおり運転」の実態

大阪府の堺市南区で2日夜、乗用車を運転していた男（40）がバイクに乗っていた大学4年生の男性（22）に追突し、首の骨を折るなどして死亡させる事故が発生した。

中村容疑者はいったん逃走した後、現場に戻ったところを府警が自動車運転死傷行為処罰法違反（過失運転致傷）容疑で現行犯逮捕。

大阪府警・交通捜査課によると、問題の事故は2018年7月2日の午後7時30分ごろ発生した。

その後の調査で、殺人と道交法違反の容疑で再逮捕された容疑者が、死亡した男性追い抜かれ立腹し、あおり運転を行なったことが判明。

当初は前方不注視による追突事故とみられていたが、逮捕された男が運転するクルマのドライブレコーダーがバイクへの煽り行為を記録していたという。

ドライブレコーダーには約1kmに渡ってバイクを追跡し、クラクションを鳴らしたり、ライトをパッシングさせるなど執拗に煽り立てる様子が記録されていた。

交通捜査課によると、あおり運転による死亡事故に殺人容疑を適用するのは異例。

「殺害しようと思ったわけではない」と殺意を否認している。

「あおり運転」とは、前方の車両に対して車間を極端に詰めたり、並走しながら幅寄せしたりする迷惑行為のこと。

これによる事故やトラブルが多発し、社会問題となっています。

ネット上で怒りと問題提起の声が相次いでいる。

車を運転する側にとってひやりとさせられる行為である「バイク側の追い抜き」については、苦言を呈したり、問題提起する人も少なくない。

前方の車との車間距離が不十分だとして全国の警察が期間内に摘発した件数は1000件を超えた。

一部府県ではヘリコプターまで動員して確認しており、都道府県別では静岡の95件が最も多く、次いで愛知81件、福岡69件、埼玉60件の順。