◆『静寂を求めて -癒やしのサイレンス-』(9月22日公開)
映画には1年間に沈黙の誓いを立て、一言も発することなく徒歩でアメリカ大陸を横断したグレッグ・ヒンディ、無音の楽曲「4分33秒」を生み出した作曲家ジョン・ケージ、森林浴で人の免疫機能が向上することを発見した千葉大学教授・宮崎良文といった人物が登場。
『静寂を求めて −癒やしのサイレンス−』は2年以上の製作期間を要し、8か国で撮影を敢行している。訪れたのは、「世界で最もうるさい」と称されるインド・ムンバイの祭典、京都の裏千家の茶会、修道院や禅寺、“4分33秒”に捧げたコンサートなど。
予告編では、飛行機が飛び交う地域で暮らす住人が「私はこんな騒音を受け入れられません」と語る場面。
ジョン・ケージのインタビューの様子、雪原を歩く男が踏みしめる地面の音。
「静寂は会話よりも深い何かを聞く空間です」という言葉などが確認できる。
◆『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』(10月12日公開)
独創的な作風で人気を集める三木聡が原案・脚本を手がけてメガホンをとり、主演に阿部サダヲ、ヒロインに吉岡里帆を迎えて描くロックコメディ。
ドーピングで声を作っているカリスマロックスターと、声が小さいストリートミュージシャンの出会いを映し出す。
マリリン・マンソンを参考にしたという主人公のキャラクターに注目。
予告編では、シンが「声帯ドーピング」によって驚異の歌声を獲得する様子や、その秘密を知ったふうかが絶叫する姿、そして2人が謎の組織から追われるはめになり疾走する場面など、テンション高めな展開が繰り広げられている。
シンのマネージャー役の千葉雄大や白髪で眼帯をした女医役の麻生久美子ら、脇を固める強烈なキャラクターたちも姿を見せている。
映像内では本作の主題歌となっている、阿部が歌う「人類滅亡の歓び」、吉岡が歌う「体の芯からまだ燃えているんだ」の2曲を聴くことができる。
◆『ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。』(11月3日公開)
人気若手俳優の矢野聖人が映画初主演を果たす「ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。」が、10月12日から和歌山県で先行公開された後、11月3日より全国公開することが決定。
藤原知之監督がメガホンを取り、太地町のくじらの博物館で奮闘する若い飼育員やトレーナーたちの実話をもとに、夢に向かって突き進む勇気の大切さや挫折、人との触れ合いを描くストーリー。
ヒロインを務めるのは、アクション女優としても国際的に活躍している武田梨奈。ほか、和歌山出身の岡本玲や近藤芳正、鶴見辰吾などが脇を固めている。
飼育員リーダーに任命された太一と仲間たちが、ときに涙を流しながら博物館再建に奔走する姿や、トレーナーの合図でくじらが高く飛び跳ねる瞬間が収められている。
新人トレーナーや仲間のスタッフたちが、挫折しながらも黒潮を背景にクジラと生きる姿が印象的。
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