酔人に因縁を付け殴り金品を奪う「半グレ」が存在感を増してた

“半グレ”（はんグレ[1]）とは、「暴力団に所属せずに犯罪を繰り返す集団」を指す語[2]。“半グレ集団”とも

語源は「グレる」の“グレ”であり「愚連隊」の“グレ”であり、また黒と白の中間にあたる灰色の“グレー”、「グレーゾーン」の“グレ”

その代表格とされるのが、東京の六本木や西麻布などの繁華街をテリトリーとする「関東連合」である。

大阪・ミナミでは、このところ半グレ集団による事件やトラブルが相次いでいた。

昨年９月、若者やサラリーマンが行き交うミナミの歓楽街で、酔客がこんな因縁をつけられ、暴行されて金品を奪われる強盗致傷事件が相次いで発生した。

10代から20代のグループ20〜30人でミナミの街中を練り歩き、クラブに出入りしては居合わせた客に因縁をつけて暴行し、財布やカバンなどを強奪する行為を繰り返していた

犯行グループの特徴は執拗なまでの暴行。前歯を折られたり、頭部に全治３週間の打撲を負わされたりした被害者もいた。うむを言わさない暴力で相手を無抵抗にした上で、現金の入った財布やかばんを奪うのが手口

「軍団立石」は、2016年2月に知人の少年を半月ほど監禁し、熱湯を浴びせるなどの暴行を繰り返して監禁致傷の疑いで16才から21才（当時）の男女5人が逮捕・起訴された事件を起こしている

大阪における『神戸山口組優位』の図式が崩れると言われています。その組織の手足となっていたのが。今回準暴力団に指定されていた集団

ミナミでは今年夏ごろから、「強者」のTシャツを着た集団が「みかじめ料」を飲食店に要求したり、格闘技大会のチケット購入を迫るなどのトラブルが起きていた。

１１月には、バー経営の２０代男性を暴行し「うちに金納めんかい」とみかじめ料を要求したとして、恐喝未遂容疑で、暴力団幹部や取り立て役の半グレの男ら計４人を逮捕している。

神戸山口組山健組傘下の兼一会事務所をガサ入れした。背景には、半グレ集団が巻き上げたみかじめ料が、暴力団の資金源になっているのではないかという見方がある。