◆いまや社会現象となっている大ヒット映画『カメラを止めるな!』
制作費300万円・都内2館の公開からスタートした映画「カメラを止めるな!」だが、すでに興行収入10億円突破がほぼ確実な大ヒット作となっている。
劇場数を拡大中の『カメラを止めるな!』は、8位から6位へとランクアップ。公開10週目でなおスクリーン数を伸ばしており、それに応じて動員も伸びている。
全国映画動員ランキング(8/25~26)
いまや社会現象となっている上田慎一郎監督の『カメラを止めるな!』。「ロサンゼルス日本映画祭2018」「第22回ファンタジア国際映画祭」など海外での受賞も相次ぐ。
◆一方、「原作」か「原案」かを巡って盗作騒動に巻き込まれている
映画「カメラを止めるな!」は私の作品をパクった――8月21日発売の週刊誌「FLASH」9月4日号が“原作者”だという和田亮一氏の主張を報じ、ネット上で波紋を呼んでいる。
いっぽう記事を受け、同映画の公式サイトで製作した「ENBUゼミナール」が見解を発表。「本記事の内容は不正確なものです」と主張。双方の主張は平行線をたどっているという。
映画化する小説同様、自分たちの舞台も原作だと主張する和田氏。それに対し、あくまで参考にしただけだから原案だと主張するカメ止めサイド。
◆同様の盗作騒動は今年の米国アカデミー賞受賞作品でも起こった
米アカデミー賞で作品賞など最多13部門でノミネートされた『シェイプ・オブ・ウォーター』は1969年に発表された舞台劇の盗作だとして、作家の遺族が21日、ロサンゼルスの連邦地裁に提訴した。
作品賞など4部門受賞
訴状は、劇の主人公が口のきけない女性清掃員であること、彼女が軍隊の研究所に連れられてきたイルカを救おうとすること、時代設定が冷戦の時期であることなど、映画との類似点を70個近く挙げている。
デル・トロ監督は即座に否定した。
◆他にも様々な分野で著作権トラブルが起こっている
▼ドラマ『チェイス』は配信停止へ
Amazonオリジナルドラマ「チェイス」の最終話(7話)が配信予定の1月26日に配信されず、ネットでさまざまな声が上がっています。
ドラマはBS局員に扮する本田翼が連続幼女殺人事件の核心に迫っていくサスペンスで、時には国家権力にも向かい合っていくジャーナリストの勇気を描いたもの。本格的なミステリーとして評判も上々だった。
脚本は福田靖氏
2013年に出版されたジャーナリスト・清水潔さんの著作『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』(新潮社)との類似点が多く指摘され、配信直後から同ドラマに対し「盗作ではないか」など厳しい声が一部で上がっていました。
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▼芥川賞候補作『美しい顔』では盗作疑惑で出版社同士が対立
北条裕子「美しい顔」(群像6月号)の盗作疑惑だ。同作は芥川賞にノミネートされたが、直後、『群像』の版元である講談社が、ノンフィクション作家・石井光太の『遺体』(新潮社)などに類似点が見つかり同誌8月号におわびと参考文献を掲載すると発表した。
芥川賞は落選
新潮社の「参考文献として記載して解決する問題ではない」との声明に対し「小説という表現形態そのものを否定するかのようなコメント」だ、「類似は作品の根幹にかかわるものではなく、(略)盗用や剽窃などには一切あたりません」と強硬な態度で抗弁。
北条さんに新人賞を与えた「群像」の版元・講談社と、盗用元の一作とされている石井光太『遺体 震災、津波の果てに』の版元・新潮社が真っ向対立。
▼AAA末吉に提供された楽曲にも盗作、謝罪へ
AAAの末吉秀太(31)に提供された新曲「M.A.K.E.」が、別楽曲と酷似。提供者である森大和が“不正行為”を認めたことで森の所属事務所「ラブスマイルミュージックジャパン」は4月17日、謝罪した。
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