◆岡田将生が落語家を演じる新ドラマ
「昭和最後の大名人」と称される落語家・八雲の人生を軸に、戦争の時代を生きた落語家たちの生き様や友情、無二の親友の事故死を巡るミステリーという、濃厚なヒューマンドラマが描かれます。
八雲の弟子・与太郎に竜星涼、八雲が引き取る助六とみよ吉の遺児・小夏に成海璃子、みよ吉と助六にそれぞれ大政絢、山崎育三郎。
◆原作は落語ブームを巻き起こし、アニメ化も声優陣が名演
原作は累計200万部を突破し、魅力的なキャラクターと骨太なストーリーで第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞などの漫画賞を総なめにし、若者たちを中心に落語ブームを巻き起こした。
2016年、2017年にはテレビアニメ化。関智一、石田彰、山寺宏一ら声優陣の名演が大きな話題を呼んだ。
原作・アニメは落語家からも絶賛の声が上がっており、今回、満を持して実写ドラマ化となる。
◆それだけに岡田にも相当なプレッシャー 落語の特訓を積んだ
岡田さんは「このドラマのお話を頂いたときは正直迷いました。生半可な気持ちではできませんし、本当にこの作品の為に落語を知り、落語を愛さないとできないと思ったからです」とコメント。
プレッシャーは大きかったようですが、八雲という人物を知るにつれて、演じたいという思いが強くなり「この役と心中したい」と思うまでになったことを語っています。
落語家を演じる岡田、竜星、山崎は、8月のクランクインから逆算して3ヶ月以上前から落語の稽古(けいこ)を開始。落語監修を務める柳家喬太郎の直接指導を受けるなどして、“芸”を磨いてきた。
◆放送初回 老年期の八雲を岡田が見事に体現
第1話で岡田は、和服姿に老けメイクをほどこし登場。冷酷で、どこか心に闇を抱える人物像を表現した。
白髪まじりの頭といったビジュアル面のみならず、貫禄あるゆったりとした動きと口調、他を圧倒する存在感など、その場の空気をも含めて名人・八雲を体現。
原作ファンやアニメ版のファンから熱い注目を浴び、第1話放送後には「昭和元禄落語心中」がTwitterのトレンド入り。「八雲がちゃんと八雲だった!」「岡田くん、八雲のことよくわかってくれてる!!」といった声。
◆落語シーンも多い同作 岡田らは完成度の高い落語を披露
落語は、どの噺家がしゃべるかによってまったく別のおもしろさがあり、八雲はクールでじっくりと聞かせる落語、助六は人を惹きつける笑いのある落語、与太郎は若さ溢れるパワフルな落語をそれぞれ披露。
完成度の高い落語を披露する岡田に「落語シーンが見事!」「役者ってすごい、と思わされる瞬間」と視聴者から驚きの声が上がっている。
◆時代背景もじっくりと描き、物語に深みを持たせている
ドラマでは原作と比べ、時代背景が丁寧に描かれている印象。
「品川心中」「明烏」をはじめとする廓話の自粛、思想落語を検閲するための臨監席の設置、名作古典落語53作を禁演落語に設定し、浅草寿町の本法寺に「はなし塚」を建立し供養するなど、多くの史実が今回の放送で描かれた。
第2話
国策として、落語や漫才といった芸事は低調卑属とされており、落語界は衰退の一途を辿っていたという事実を描くことで、ストーリーにより深みが出てくる。
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