◆「東京ドラマアウォード」で『おっさんずラブ』がグランプリ
テレビ朝日系で今年4月に放送された連続ドラマ「おっさんずラブ」が25日、都内で行われた「東京ドラマアウォード2018」で連続ドラマ部門のグランプリに輝いた。
同作では田中圭が主演男優賞に、吉田鋼太郎が助演男優賞に輝き、3冠を達成。
「おっさんずラブ」は、2016年12月末に放送された単発ドラマを連続ドラマ化したもので、33歳のモテない主人公・春田創一(田中)が、内面は乙女な上司・黒澤武蔵(吉田)と、同居するドSイケメンの後輩・牧凌太(林遣都)の板挟みにあうラブコメ。
・「東京ドラマアウォード」は世界に見せたいドラマを選ぶ賞
東京ドラマアウォードは、作品の質の高さだけではなく、海外発信も見据え、市場性、商業性を重視し、“世界に見せたい日本のドラマ”というコンセプトのもと2008年に創設。
世界水準で海外に売れる可能性が高い優秀なテレビドラマを表彰しています。
今年で11回目を迎えた。今回は昨年7月から今年6月までに放送されたドラマの中から、日本映画テレビプロデューサー協会および、新聞、テレビ誌各社のドラマ担当、テレビ各局のプロデューサーによって選考された。
◆田中圭は「低視聴率で取れたことが誇り」と語った
同ドラマでブレイクした田中は受賞後の取材で、「うれしいです…」と照れ臭そうにほほ笑んだ。「今年まで賞をもらったことがなかった。賞を取るために役者をやってきたわけじゃないけど、いつかもらえたらなと思っていた」。俳優人生初の表彰に感慨深げだった。
「最後まで数字的にはねることはなかったんですけれども、その思いはたくさんの人に届いていて。(SNSでの盛り上がりは)視聴率では見えないものが確かにある、ということを一つ示せたんじゃないかな。」
田中のコメント
「『東京ドラマアウォード』史上、最低の視聴率でグランプリを取ったと思うので、逆に誇りにしたい。数字を恐れず、自分たちがやりたいものを貫く作品が今後、増えていったらいいな、と素直に思います」
田中のコメント
◆主演女優賞など最多受賞だったのが『アンナチュラル』
最多受賞となった「アンナチュラル」では、作品賞・連続ドラマ部門優秀賞のほか、石原さとみが主演女優賞、野木亜紀子が脚本賞、塚原あゆ子が演出賞、制作チームが特別賞、米津玄師が主題歌賞(「Lemon」)を受賞。
「アンナチュラル」は、TBS系の連続ドラマで初主演を務めた石原と、野木がタッグを組んだ法医学ミステリー。不自然死究明研究所、通称UDIラボを舞台に、死因究明のスペシャリストたちが活躍する姿を描いたオリジナル作品だ。
「誇りな感じはします。自信をもって見て欲しいといえる作品」と言い「辛いこともいっぱいあったんですけど、それすらも全部今愛せているし、この作品が、ずっと光のような感じがする。かけがえのないものだなと思いますね」と笑顔で話していた。
石原のコメント
◆滅多に表舞台に出ない米津玄師が登場し、会場を沸かせた
米津玄師が姿をみせると会場からは「すごい!」と、どよめきも起こった。
司会の石坂浩二からの「こういう場所にはあまり出たくないんですか?」という質問に「出たくないわけじゃないんですけど、あまり慣れてなくて……光栄な賞をもらえました」とコメント。
「自分の手の平の上からすぐ離れていって、ものすごく広い音楽になって。それはひとえにアンナチュラルチームのおかげだなって。感謝の気持ちでいっぱいです」と答えた。
米津のコメント
◆単発ドラマ部門では『眩(くらら)~北斎の娘~』が受賞
単発ドラマ部門の作品賞グランプリは、2017年9月に放送され、宮崎あおいが葛飾北斎の娘・お栄にふんした「眩(くらら)~北斎の娘~」。
宮崎あおいが、25日に都内で開催された『東京ドラマアウォード』授賞式に出席した。宮崎は、V6・岡田准一との第一子出産後、初の公の場となった。
作品や演技を絶賛された宮崎は「気持ちがすごく伝わってきて、とてもうれしいです。ありがとうございます」と笑顔を見せていた。
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