■働く人々を悩ます過剰なクレーム
企業に勤め、外部と接する人なら多かれ少なかれ、経験するのが顧客からのクレーム
中には理不尽な要求をしてくるクレーマーや、無理難題なことを言ってくるクレーマーもいて、対応に困る場合も多いでしょう
立場が上にあることを利用して従業員に土下座を強要したり脅したりして、自分の言い分を通そうとする悪質なクレーマーが存在し、社会問題になっている
■近年、クレーマーの高齢化が顕著になっています
立派なお年寄りもたくさんいるのですが、その一方で、こちらがビックリするような非常識な行動をする熟年層を見かけることも
スーパーや飲食店、町内会の集まりでも、思い通りにならないとキレてしまう老人が増えている
■高齢クレーマーは今や日本経済に大きな影響を及ぼしている
コールセンター専門誌を発行するリックテレコムが2014年に実施した調査では、企業に電話で問い合わせをする人の35.8%は60代以上で他の世代よりも圧倒的に多い
日本の高齢化率(総人口に占める65歳以上の割合)は27.3%、日本人の4人に1人以上が高齢者
高齢化が進む中、暴走する高齢者は社会の重荷となりかねない
■なぜ高齢者ほどクレームをつけるのか
「お客様は神様」という概念を捨てきれない中高年世代
自分が「客」というだけで神様か殿様のような振る舞いをする人たちが少なからずいる
こちらは客だから、金を払っているから当然だと、相手や店、グレードに構うことなく要求しまくる
ファミレスやアパレル量販店など「安い分、サービスへの期待はしない」という一般市民らの感覚が理解できないからか、そうした店にも、過度なサービスを求めてくる
自分たちが日本の成長を支えてきたという自負
彼らが10代後半から20歳前半くらいまでの時代は大都市への集団就職が盛んで “金の卵”と呼ばれ、日本の高度経済成長期を支えた層である
現役時代は仕事人間で、リタイアしたいまも、激しい競争社会で身につけた交渉力を武器に相手を論破しようとする
自分がクレームをつけることそのものが相手のためになる、ひいては世の中のためになる正義であると信じている
暇を持て余す高齢者
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