復帰目前で大ケガ…元日本代表・井手口が再び長期離脱へ

ドイツ2部のグロイター・フュルトは9日、所属する元日本代表MF井手口陽介が半月板損傷のため長期離脱すると発表した。

2016年にJリーグベストヤングプレーヤー賞を受賞し、W杯メンバー入りこそ逃したが、日本代表の6大会連続出場に貢献した井手口。

昨年1月、英2部のリーズ・ユナイテッドへ完全移籍したが、労働ビザの関係でスペイン2部のクルトゥラル・レオネサへレンタル移籍。

その後リーズに復帰するも、新指揮の下で構想外となり、グロイター・フュルトへ買い取りオプション付きのレンタル移籍をしていた。

デビュー戦でゴールを決めるなど活躍していたが、昨年9月30日のディナモ・ドレスデン戦で、右ひざの後十字靭帯を断裂。

長期離脱が心配されていたが、手術ではなく自然療法を選択肢したことで回復が早く、年末には全体練習へ部分的に合流していた。

リハビリ中に再び右膝に痛みを覚え、腫れが見られることからMRI検査を実施した結果、半月板の損傷が明らかになったとのこと。

「今年の悔しさを晴らすために、来年は試合に出続けることを目標にしていきたい」と語っていた井手口。

フュルトは公式サイトで、「ヨウスケの早い回復を心から願う」と激励のメッセージを送っている。

膝の関節は、前十字靱帯、後十字靱帯、内側側副靱帯、外側側副靱帯の四つの靱帯と半月板などからなる。

人間の体のなかでも最も複雑で不安定な構造となっており、負担がかかりやすく損傷が起こりがちな部位。

靭帯を負傷した場合、半月板や軟骨といった膝のクッションの役割をする組織に過度な負担がかかり、痛める可能性もある。

日本代表のドクターなどと相談しながら治療法を決める方針だが、最悪の場合は人工靭帯による再建手術が必要になるとのこと。

完治までの期間は不明で、専門誌キッカーなどは「今季絶望」と報じており、今後の去就への影響もありそうだ。