▽ハリルホジッチ監督が電撃解任
ワールドカップ(W杯)ロシア大会(6月開幕)に出場する日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)を解任する方針を明らかにした。
日本サッカー協会の田嶋幸三会長(60)は9日、日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(65)の解任を決めたことを明らかにした。
▽W杯を目前に控えて監督交代に踏み切るのは初めて
6大会連続6度目の出場となる日本が、W杯を目前に控えて監督交代に踏み切るのは初めて。
W杯出場権獲得後も結果が出ないハリル・ジャパンに、ついに大なたが振るわれる。
▽本番を目前にしてもチーム状態は上向かなかった
先月の欧州遠征では格下のマリと1―1のドロー、ウクライナに1―2で敗れるなど、本番を目前にしてもチーム状態は上向かなかった。
田嶋会長は、欧州に滞在している監督を訪ねて7日に通告したという。
イレブンもハリルホジッチ監督が求める堅守速攻スタイルに適応できずにバラバラなままだった。
▽解任理由は?
アフロ
FILE PHOTO: Soccer Football – Japan Press Conference – Stade Pierre-Mauroy, Lille, France – November 9, 2017 Japan coach Vahid Halilhodzic during the press conference REUTERS/Pascal Rossignol/Fi… by 写真:ロイター/アフロ
解任の理由としては成績不振だけでなく、同監督によって代表チームから外されている「元代表選手たちが協会に働きかけをした」ことを示唆する記載もある。
W杯本番を約2か月後に控えながらサッカーの完成が遅れ、選手との間にも不信感が広がっていたことも踏まえて、現体制のままロシアW杯に突入することは困難と判断。
この段階が本番に間に合うギリギリのタイミングでもあるため、代表監督交代に踏み切った模様だ。
▽監督の方針に異論を展開していた本田圭佑
本田はチームが低調なパフォーマンスだったことについて「個以外のものが、個を引き立てるというのもありますよ。それができてないというのはあるでしょうね」とコメント。
低調な試合が続くのは、各選手の特長を引き出すような組織的な戦いができていないとし、ハリルホジッチ監督の方針に異論を展開していた。
協会内部では「サッカーに一貫性がない」「W杯は大丈夫か」といった声が常に挙がっており、ベルギー遠征では選手から指揮官への不満も噴出していた。
▽後任には現日本協会技術委員長の西野朗氏が就任
後任にはかつてJ1のG大阪などで監督を務め、現日本協会技術委員長の西野朗氏(63)の就任
この日、午後2時から行われた日本協会の常務理事会で報告され、確定した。
6月14日開幕のW杯ロシア大会開幕までの約2カ月間でのチーム再建を託された。