■我々の周りに溢れかえっている使い捨てのプラスチック製品
プラスチックの半分程度は、容器や包装などの使い捨てのプラスチックとして使われています。レジ袋、ペットボトル、お菓子の包装、食品トレー、コンビニの弁当箱など
パン、くだもの、服、化粧品、掃除用品など、私たちが毎日使うものすごい数の製品は、普通何らかの形の使い捨てプラスチックでパックされています
■これらプラスチック製品がなくなるかも…
フランスでこのほど、使い捨てのプラスチック製カップや皿を禁止する法律が世界で初めて制定された
2016年に始まりました。以後、ヨーロッパで追随する国が相次いでいます。
アフリカ全域でポリ袋が社会問題になっているが、ケニアで法的に禁止となった
台湾では既にスーパーやコンビニなどで、レジ袋の無料提供が禁止されている。
英国は、海洋ゴミ問題対策として、プラスチック製ストローやマドラー、綿棒、などの使い捨て製品の販売を禁止を検討している
イギリス・ロンドンのマクドナルドでは、今月から紙のストローが採用されるなど、環境面への配慮からヨーロッパを中心に「脱プラスチック」の動きが広がり始めています
イギリスの大手パブ・チェーン「ウェザースプーン」が、プラスチック製ストローの使用を今年12月で終了すると発表した。
オランダの小売チェーンのエコプラザが、世界で初めてのプラスチック・フリー商品棚をアムステルダムで導入
英化粧品ブランド「ラッシュ」の日本法人ラッシュジャパンは、海のプラスチック汚染を防止するため、プラスチック容器を使用しない新商品をハロウィン・クリスマス限定商品として10月6日に発売
■以上のような動きを後押しすべく欧州委員会では戦略を発表
リサイクルを収益性の高いビジネスに:包装や容器に使われるプラスチック・ビニール類のリサイクル性を高め、リサイクル材への需要を増やす
2030年までに包装容器に使われるプラスチック・ビニール類をすべてリサイクル可能とすることを目指す。
目指すのは、環境を守ると同時に、再使用・補修・再生利用を十分に配慮したデザインと生産を行い、より持続可能な素材が開発される、という新しいプラスチック経済の土台を築くことにある。
■このような脱プラスチックの動きにより、ある日本企業が注目されている
新素材ライメックスを開発したベンチャー企業のTBMです。ライメックスは、耐久性、耐水性に優れ、紙の代替品として注目を集めています
石でできているのに、まるで紙。鉛筆やペンで文字が書けるのはもちろん、印刷や折ったり丸めたりもできる。しかも耐水性と耐久性が抜群なうえに、紙代替品のみならず、プラスチック代替品にも成形可能という驚くべき新素材が、いま世界中から注目を集めている
その影響力は、世界の紙・プラスチック市場のみならず、資源保護やエコロジーといった方面にまでおよぶ。
■以上のような脱プラスチックの背景にあるのが「環境汚染」
使い捨ての容器や包装用として広く使われている石油由来のプラスチックが海に流出、世界的な海洋汚染を引き起こしている。
アメリカが昨年行なったリサーチによると、世界中の海には毎年、約800万キロのプラスチック製品が放棄されているという
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