■今は多くのシニアが働く時代に
定年退職経験者に、定年後の仕事継続状況を聞いたところ、男性の約72%、女性の約55%が定年後も働くことを継続。
2007年と2017年を比較すると、「60~64歳」で働いている人が、ぐんと増えています。また、「65~69歳」と「70~74歳」でも、はっきりとした差があります。
平成28年6月1日~平成29年5月31日に60歳定年に到達した人の84.1%が継続雇用され、希望したが継続雇用されなかったのはわずか0.2%
年金は月に17万円ほど。2人の娘もすでに結婚し、1歳下の妻との暮らしに不自由はない。ただ、「漠然とした将来への不安」と「体が動くうちは」との思いで、合同面接会に参加
働きたいと思っている人の理由としては、男性では、60代前半は「家計・生計のため」が62.3%と最多に。
定年後も働きたいという方はニュースでもよく見かけますが、2016年には年金受給抑制の法案が成立するなどもあり、年金だけでは不安だと、そのニーズはますます増えていくような気配
そんな働くシニアに人気の職業とは?
■まず挙げられるのが「ビルやマンションの管理人」
勤務形態は、主に通勤型と夫婦住み込み型があり、住み込み型は近年求人が減りながらも根強い需要があります
シニア層の求人が多いビル管理やマンション管理の仕事に就くためには、「電気主任技術者」や「建築物環境衛生管理技術者」「マンション管理士」の資格は取っておいて損はない。
資格取得の難易度が高いですが、マンション管理士の仕事がシニア層のニーズも高いため、再就職や転職にとても有利になること間違いなし
■病院の夜間受付も人気(その他、一般事務も人気です)
病院の夜間受け付けも人気。「診療時間が終わった夜間に当直として、受付や電話応対、カルテの取り扱いなどを行いますが、昼間に比べて患者数が少ないので気楽です」
病院の受付事務は、患者さんの来院を受け付けるのが仕事です。出勤して制服に着替えて清掃や受付の準備を行い、来院された患者さんの対応全般(受付対応、診察券の発行、カルテの記載など)を行います。
社員のスケジュール確認や事務作業、会議室などの予約管理などはパソコンで行うため、ワードやエクセルなどの基本的な操作スキルは必須となります
■軽作業(梱包・仕訳)も人気の職業
シニアにおいて人気なのは、軽い運動の代わりになって作業的に自分にもできそうというイメージの「軽作業(梱包・仕分け)」
男性部門での人気の1位であった軽作業が女性部門では4位でした。軽作業の中でも、体力のあまり使わない検品作業や軽い商品を扱うピッキング作業などが人気があるようです。
工場内で軽作業をするので、年齢や資格に関係なく働けます。立ち仕事が多くなりますが、シフト制のところが多くパートなどもできます
■医療・福祉・介護職もシニアの人気が高い
夜勤専門介護職員 夜間に施設入居者の見守りや就寝介助、排泄介助などを行う。事前に介護職員初任者研修の資格を取ってから就業する
現に介護業界の女性職員は70%を超える人数がいます。なので、定年後の女性の方でも働きやすい仕事といえるでしょう。
介護の仕事は無資格でも出来るものがありますし、常に人材不足に悩むところが多いので定年後でも歓迎されます。ヘルパーは資格が必要ですが、働きながら資格取得を目指すこともできます。
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