・大坂なおみ日本人初の優勝で幕を閉じた全米オープン
大坂なおみ(20、日清食品)が日本人初のグランドスラム優勝を果たした全米オープンの決勝戦
対戦相手のセリーナ・ウィリアムズ選手のペナルティ、表彰式でのブーイングなど異例ずくめの女子最終日
・しかし場外ではまだバトルが続いていた
アフロ
Sep 8, 2018; New York, NY, USA; Serena Williams of the United States yells at chair umpire Carlos Ramos in the women’s final against Naomi Osaka of Japan on day thirteen of the 2018 U.S. Open tennis … by 写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ
“女王”セリーナ・ウィリアムズ(36、米国)がカルロス・ラモス主審と繰り広げた“バトル”の波紋が収まらない。
波紋を呼んだのは警告を受けたセリーナのカルロス・ラモス主審に対する暴言。
ラモス氏を「ポイントを奪った泥棒」と呼び、ゲームペナルティーを言い渡された。
大会を主催する全米テニス協会(USTA)から合計1万7000ドル(約189万円)の罰金を科された。
・国際テニス連盟(ITF)はラモス氏の判定を擁護
セリーナ・ウィリアムズ(米国)が主審カルロス・ラモス氏を批判した件で、国際テニス連盟(ITF)はラモス氏の判定を擁護
規則では、▽試合中のコーチング▽ラケットなど用具の乱用▽暴言、暴行――などが反則行為とされる。1度目は警告。2度目はポイント、3度目以降はゲームが相手に与えられる。退場の宣告や罰金を科される場合もある。
「カルロス・ラモス氏は、テニス界において最も経験豊富で尊敬に値する審判である。セレーナ・ウィリアムスが犯した3件の違反について、ラモス氏は関連規則に従って決断を下し、それは全米テニス協会(USTA)が同選手に罰金を科したことによって再確認された」
「このように注目度が高い上に残念な出来事が、当然のごとく論議を巻き起すことは理解できる。同時に重要なのは、ラモス氏が関連するルールブックに従って審判の職務を遂行し、常にプロフェッショナルかつ高潔に行動していた事実を念頭に置くことである」
・かつての女王「ナブラチロワ」氏も審判を擁護
チェコと米国の二重国籍を持ち、グランドスラムでシングルス18勝、ダブルス31勝を挙げた天才レフティーは「セリーナは何を過ったのか」とタイトルをつけ、地元紙「ニューヨーク・タイムズ」でコラムを執筆
問題の試合の第2セットにセレーナがカルロス・ラモス(Carlos Ramos)主審を「盗人」呼ばわりして勝負を左右するゲーム・ペナルティーを受けたことについて、より高い基準が検討される必要があると主張
「自分たちが免れることができるはずと考えていることによって、自分を評価してはならない。実際のところ、これはコート上で誰がやってもいけない振る舞いである」と自身の見解を述べた。
セリーナの振る舞いに苦言を呈する一方で「試合中も試合後も本当に感動的だったのはオオサカさん」と人間性を絶賛している。
・渦中のラモス主審はインタビューにこう答えている
母国紙「トリビューナ・エクスプレッソ」電子版は「カルロス・ラモス、セレナ・ウィリアムズが台風の目にした審判」と見出しを打って特集を組み、ラモス主審のコメントを伝えている。
本人は「状況を考えれば、大丈夫だ。難しい状況ではあるが『アラカルト』な判定は存在しない」ときっぱりと断言。
個別に変わる判定などなく、一貫した基準で裁いていると強調した上で「私のことは心配しないで」と話しているという。
忖度なしの判定でセリーナに槍玉に挙げられたポルトガル人審判を擁護する声が高まっている。
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