宿泊キャンセル相次ぐ…大災害の後遺症で日本中が窮地に陥っていた

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■北海道の観光産業が窮地に陥ってた

道内の観光地が胆振東部地震の影響に頭を悩ませている。登別温泉は地震後4日間で約1万2千件のキャンセルが発生

釧路市の観光拠点・阿寒湖温泉の各ホテルでは、胆振東部地震発生の6日以降、宿泊予約のキャンセルが相次ぎ、観光シーズンの温泉街は閑散とした状況に一変

旭川駅近くのシティホテルは、地震のあとも営業を続けていますが、今月末までに入っていた予約がこれまでに460件キャンセルになった

120ある客室のおよそ6割が空いていて、ホテル内にあるレストランの利用の減少も含め、損失額は1000万円以上に上る

旭川市のホテルの例です。

宿泊施設の予約のキャンセルは、11月までに道内で少なくとも30万人分で、およそ30億円の損失につながっている

北海道全体での試算です。

日本航空は「欧米からの個人客の予約が前年の七割程度まで減っている」(広報)と懸念する

山梨県富士河口湖町の河口湖の湖畔にある富ノ湖ホテルです。こちらでは北海道胆振東部地震の発生後、中国や台湾などの団体客8組、合わせて220人がキャンセル

また同じグループの鳴沢村のホテルでは19組、実に570人がキャンセルし、宿泊費は2つのホテル合わせて約1250万円に上ります。

■そして関西の観光地も台風などの影響でキャンセルが相次いでた

関西空港では、国際線の多くが運航できない状態が続いている影響で、那智勝浦町のホテルや民宿では、外国人観光客のキャンセルが相次いでいます。

近年、外国人観光客でにぎわいをみせる大阪のスポットも、売上減少の影響を受けており、頭を悩ませている。

神戸ポートピアホテル(神戸市中央区)でも5、6の両日で約40室がキャンセルに。神戸メリケンパークオリエンタルホテル(同)では宿泊に加え、宴会などのキャンセルも出た

京都の観光産業にじわりと広がっている。外国人が多く訪れるスポットは普段に比べると客足がやや減り、宿泊施設では海外からの予約キャンセルが相次いだ

京都市左京区の山間にある貴船や花背は7日、電気が止まって4日目の夜を迎えた。観光に暗い影を落とし、福祉施設で利用者や職員の体調を気遣う声が出ている。

大阪や神戸、奈良では宿泊キャンセルが相次ぐホテルから悲鳴が上がる一方、首都圏から新幹線で訪れる観光客が多い京都は「影響は限定的」という見方も

京都の観光業は日本人が支えている面もあるということです。

■そして岐阜は豚コレラによる風評被害が心配

岐阜市の養豚場で、国内で26年ぶりに豚(とん)コレラの感染が確認された

豚コレラは近年、アジアを中心に広く発生。八月には今回とは別ウイルスの「アフリカ豚コレラ」の感染が中国で拡大し、農林水産省が注意を喚起していた中、今回の問題は起きた。

人に感染しないとは言え、本当に100%安全と言い切れるのか。言い切れるのであれば、紙か何かで安全宣言をして、安心させてほしい。

団体職員の男性(64)は「説明を受け、住民は安心できたと思う。風評被害が出ることだけが心配」と懸念を示した。

県は今後、当初の調査時点で豚コレラの発生を疑えなかったか、豚が大量死するまでに養豚場の状況をどの程度把握していたのかなどについて検証を進める。

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