▼Googleが「Google+」消費者版のサービス終了を発表
「Google+」消費者版が終了へ–APIのバグで50万人以上の情報流出のおそれ dlvr.it/Qmk2sg pic.twitter.com/tCLviLNlx6
Facebook対抗の位置付けで2011年に開始された同社の SNS は7年で終了となった。
なお、企業向けの“Google+”は維持される。新機能の導入も予定されているとのこと。
▼サービス終了の理由は「非常に低調な利用」のため
同社広報担当者はサービス終了決定の理由として「消費者の期待に応えられる、成功といえるグーグルプラスを生み出し維持することは多大なる挑戦」であったこと
コンシューマー向けの“Google+”はあまり利用されておらず、エンゲージメント(ユーザー投稿に対する反応)も低迷していたという。
近年は業界内ではゴーストタウンと揶揄されたり笑いのネタにされることも少なくなかった。
たとえば、ユーザーセッションの90%は閲覧時間が5秒に満たなかった。
フェイスブック(Facebook)のライバルになり得るだけのけん引力を持てなかったと認めた。
▼バグによる最大50万件の情報流出の恐れを認める
アフロ
A photo illustration shows a Yahoo logo seen through magnifying glass in front of a displayed cyber code on December 16, 2016. REUTERS/Dado Ruvic/File Illustration (Bosnia and Herzegovina) by 写真:ロイター/アフロ
APIのバグによって公開設定でないプロフィールにアプリがアクセスできるようになっていたことも明らかに
ある分析によると最大で50万件ものアカウントが被害対象となった恐れもあると発表。
Google+アカウントを非公開設定にしている個人データ(氏名、メールアドレス、生年月日、性別などだが電話番号や住所は含まず)が影響を受けた可能性があることが分かった
このバグは2015年から存在していたが、同社は2018年3月に問題を発見し、修正を行った。プロフィールデータが悪用されたという証拠がなかったことから一般公表しなかったとしている。
Wall Street Journalは、Googleがバグ発見段階でそれを公表しなかったのは、当時Cambridge Analyticaスキャンダル渦中にあった米Facebookと同列と見なされることを避けるためだったと報じた。
▼Google+とは
サービス開始当初は試験運用のため招待制であったが、開始三週間でユニークユーザーが2000万人に達した。同年9月からは全ての人が利用可能となった。
2011年11月には、Google+の企業向けページ機能としてGoogle+ページが、2012年12月6日には、Google+上で同じ趣味や関心を持つ人たちが集まって交流する場としてGoogle+コミュニティが公開された。
高度な写真編集機能(後に「Googleフォト」として独立)などもあったがユーザー数が伸びなかった。
▼日本ではAKB48グループなど芸能人も利用していた
2011年12月8日、AKB48をはじめ姉妹グループのSKE48、NMB48、HKT48のメンバー[9]がGoogle+のプラットフォームを利用したグループメンバーとファンとの交流サービス「AKB48 on Google+」を開始
AKB48グループ以外にも、きゃりーぱみゅぱみゅや小室哲哉、森高千里など、芸能人や有名人、スポーツ選手などによるアカウントの開設が見られる。
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