人を生きたまま切断!?…『サウジアラビア』で何が起こっているのか

この記事は私がまとめました

・このまとめを見る前に知っておきたいサウジアラビアとアメリカの関係性

ドナルド・トランプ米大統領が昨年5月、大統領として初の外遊先にサウジアラビアを選んだ際、ほとんどのサウジアラビア人は大喜びした。

サウジアラビアの人々は、トランプ氏の前任者バラク・オバマ前首相のことがあまり好きではなかった。

米国とサウジアラビアは過去70年にわたり、相互に依存する関係にあった。

サウジは原油を輸出し、米国は地域の安定を提供。原油価格やイラン包囲網、テロ封じ込め、シリアやイエメン内戦への対策、米国向けの投資からパレスチナ紛争まで、この2国は時に協力し合い、時には対立する関係にあった。

・その関係性にひびが入る出来事が今起こっている

アメリカ在住のサウジアラビア人ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏が行方不明になってから約2週間。

カショギ氏は10月2日、自身の結婚に必要な書類を受け取るため、トルコのイスタンブールにあるサウジアラビア領事館を訪れた後、消息を絶った。

サウジアラビア当局は、カショギ氏は領事館を去ったと主張していたが、トルコ当局はサウジアラビア政府に批判的だったカショギ氏が領事館内で殺害された可能性があると指摘。

トルコ治安筋は、前夜に行った総領事館の捜索で「確度の高い証拠」が得られたとしたが、カショギ氏殺害を決定づける証拠はなかったと述べた。

・カショギ氏はどんな人物?

24年間にわたってサウジアラビアの治安当局の最高責任者を務め、イギリスやアメリカで大使を歴任したタルク・ファイサル・アルサウド氏の最側近だった。

あのオサマ・ビンラディンとも何度も面会し、対ロシア工作の分野で欧米諸国との連携を果たしてきた「諜報のプロ」である。

サウジ王室の政策を批判したことで国内にいられなくなり、米国に移住。

ワシントンポスト紙のコラムニストとしてジャーナリズム活動を続けてきた。

・この事件がサウジアラビアとアメリカの関係に溝を生みつつある

サウジアラビアに事件の正式な調査をするよう圧力を強めている。

この件についてアメリカが激怒しているのは、反体制派のジャーナリストを弾圧するという民主主義に反する行動を取ったからだと思われる。

米国内では、共和党のリンゼー・グラム上院議員がサウジ皇太子を「有害な」人物と批判。

共和党のジェブ・ヘンサリング下院金融委員長もロイターに対し「国家が認めた暗殺だとすれば、サウジとの関係を根本的に見直す必要が出てくる。それは間違いない」と述べた。

・一方トランプ大統領は?

大統領はAPのインタビューで「何が起きたのかまず究明する必要がある」とし、「またしても無実と証明されるまで有罪という状況だ。これは好ましくない」と語った。

すべての事実が判明する前にサウジを非難する動きがあると指摘し、サウジを擁護する姿勢を示した。

その後自身のTwitterでは?

サウジアラビアのムハンマド皇太子と電話会談を行ったと発表し、皇太子が「何も知らない」として関与を否定したと明らかにしました。

1
2

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする