★『リセット』 北村薫
「——また、会えたね」。昭和二十年五月、神戸。疎開を前に夢中で訪ねたわたしを、あの人は黄金色の入り日のなかで、穏やかに見つめてこういいました。六年半前、あの人が選んだ言葉で通った心。
「ターン」「リセット」(北村薫著)読了。以前読んだ「スキップ」との<時と人>シリーズ三部作すべて読んだことになるが、それぞれが面白かった。時を超えて再び三度とめぐり逢う魂のつながり、奇跡の感動作。特に「リセット」の終盤の麦畑のシーンは心にじんわり来た。 pic.twitter.com/SVJJwmrHRl
1969年、大学生の僕、死んだ友人の彼女だった直子、同じ学部の緑、それぞれの欠落と悲しみ――37歳になった僕は、ビートルズのメロディーにあの日々を思い出し、激しく心をかき乱されていた。
冬になると読みたくなる小説。
初めて読んだのは10代の頃。
あれから何十回読んだことか…
切ない恋愛小説、読む年齢で感じ方は違うけれど、村上春樹さん天才だと思います。
当時の定価1000円に驚きです(笑)
新潟は冷たい風が吹く曇り空。
皆様、素敵な日曜日の午後を✨
#村上春樹 #ノルウェイの森 pic.twitter.com/6ipoYXIeAe
お久しぶりの読了ツイート。村上春樹「ノルウェイの森」。物語は過去からの回想から始まり、決してもとの時間には戻らない。「僕」の心が過去に留まり、時を刻んでいないからだろうか。後半部からの「僕」の葛藤の描写が本当に素晴らしい。さすが名作。
★『鉄鼠の檻』 京極夏彦
箱根に起きる奇怪な事象に魅入られた者――骨董屋・今川、老医師・久遠寺、作家・関口らの眼前で仏弟子たちが次々と無惨に殺されていく。
鉄鼠の檻読了
筆舌に尽くしがたい内容であります
京極夏彦氏の百鬼夜行シリーズは順を追うごとに進化し続けているのをこの身でひしひしと感じております
借りた妖怪辞典読んで熱が覚めない内に次回作を読みたい pic.twitter.com/TPmmRreU01
いんらんの母から生まれた少女、七竈は自らの美しさを呪い、鉄道模型と幼馴染みの雪風だけを友に、孤高の日々をおくるが――。
冬に再度読みたくなるのは桜庭一樹さんの「少女七竈と七人の可愛そうな大人」という作品かな
これはシリーズものではないし読みやすいと思う
桜庭一樹著『少女七竈と七人の可愛そうな大人』読了。★★★★★
冬になると読みたくなる。美少女は実体のある幻。すごい成る程なぁって思うけど、私が伝えたいのとは少し違う。美少女は記号だよ。あるけど、ないの。七竈やモイラや鳥子は間違いなく美少女で、でもそれは人じゃなくてただの記号。
桜庭先生の作品は少女七竈と七人の可愛そうな大人が好きだな。私は大変遺憾ながら、美しく生まれてきてしまった、て少女の物語。冬の凍える空気の中で、燃え尽きぬ燠火のように真っ赤に震えながら春を待つ七竈の赤い実と、全てを白く隠してしまうような雪の情景が浮かぶ作品。美しい。
★『きつねのはなし』 森見登美彦
「知り合いから妙なケモノをもらってね」籠の中で何かが身じろぎする気配がした。古道具店の主から風呂敷包みを託された青年が訪れた、奇妙な屋敷。彼はそこで魔に魅入られたのか。
何度も言ってるかもしれないけど、毎年冬になると森見氏のきつねのはなしを読みたくなる
酒粕をストーブであぶってたっぷりのお砂糖まぶして食べたくなる。
うちにストーブないけど(・∀・)
ふと思い立ったので森見登美彦さんのきつねのはなしを読んだ。
あのどろりとした粘度の高い、まとわりつくような感じがたまらない。怪異と言えるのかどうかという絶妙なラインも良い。
冬の話なので冬になると読みたくなる
森見登美彦のきつねのはなし読了。
不思議な世界に誘ってくれるかなり良い本だった。物語全体に見え隠れする胴の長い獣と変わった骨董品店芳蓮堂の怪しげな雰囲気が僕は好きで、そこに京都の事柄が絡んでくる点が面白かった。
最後まで語り切らないから読み終わった後も色々と考えてしまう本。 pic.twitter.com/WLNMYZ6Q99