■プロのアスリート
アフロ
本多雄一/Yuichi Honda (Hawks), NOVEMBER 29, 2011 – Baseball : Yuichi Honda of Japan’s Fukuoka SoftBank Hawks celebrates with his teammates after scoring during the first inning of their championship of 2… by 写真:ロイター/アフロ
華々しく見えます。
華やかなスポットライトを浴び、憧れと羨望の的である、プロスポーツの世界。
実績を挙げてスポーツチームに勧誘される、選手兼社員として企業に入社するほか、プロテストに合格してライセンスを取得しなければならない競技もある
■そんな憧れのプロ選手たちだが、人知れず不安と戦っている
選手たちが語るのは、底知れぬ不安との孤独な闘いの記憶に他ならない。
アスリートたちは、鍛え上げた肉体と技だけでなく、国民の期待を一身に背負い、凄まじいプレッシャーの中競技に臨みます。
戦いは常に孤独だ。「周囲は仲間であると同時に、ライバルですからね。チームメイトに素直に弱みはみせられない
■これら不安の中に「引退後の不安」がある
「引退後の生活に不安を持っているか?」という設問に対し、61.9%の156人が「不安がある」と回答。
プロ野球選手の場合です。
リタイア後は、うつ病やアルコール依存症など心を病んでしまう元選手が約4割もいる
50歳で現役引退した山本氏は、現在プロ野球解説者としてメディアから引っ張りだこの毎日を過ごすが、セカンドキャリアが始まった当初は「不安だらけだった」という
■プロ野球選手への質問では「収入面」への不安が大きいという
不安な要素は「収入面(生活していけるか?)」が73.7% 日本野球機構(NPB)は10月8日から29日に開催された秋季教育リーグの期間中に、同リーグに参加していた選手に「セカンドキャリアに関するアンケート」を実施
やってみたいと感じる進路を16の選択肢から選ぶ設問で、「一般企業の会社員」を選んだ選手は15.1%を占め、平成19年に調査を始めてから初めて最も多くなりました。
高校野球の指導者は11・1%で、大学・社会人の指導者の12・3%、社会人・クラブチームで現役続行の11・5%に抜かれて4位
■サラリーマンといってもそれまでのキャリアで断られることも
企業側として自分に社会人としての経験がないことを知っていますから、やっぱり採りづらかった
「アスリートを採用しても大丈夫かな?」「彼らは仕事できるの?」「スポーツしかやってきてないんじゃないの?」
就職先がなかなか決まらなかった1人。原因は気持ちの整理がついておらず、面接でやる気を表現できないことでした。「このまま社会に行っちゃうと『俺、なんで仕事しているんだろう?』みたいなことに陥りそうな感じも
煮え切らない気持ちも見透かされます。
■そして、運よくメディアなどの仕事に就けたとしても安泰とはいえない
解説者や評論家は定年がないため年配のOBが多く、競争率も高い。仮に携わることができたとしても、安定した収入を得られる人間は少ない。
仕事は引く手あまたでスケジュールはビッシリ埋まっている。しかし心は、満たされるどころか充実感からどんどんかけ離れ、ついに体がSOSを発した
杉山愛さんの話です。自己管理ができずに体調を崩したことがあったということです。
村上は中学時代の親友との食事会で「いつお仕事なくなるんだろう」と胸に秘めていた不安を打ち明ける。
村上佳菜子さんの現在の不安です。
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