■2017年、中高生の自殺が平成最多となった
去年1年間に自殺した中高生の数が、前年度より38人増の346人にのぼり、平成に入って最多となった
自殺者の総数がここ8年間連続して減少していることを考えると注目すべき数字です。
自殺の動機としては、学校問題が最も多く、これに健康問題、家庭問題などが続く。
学種別でみると、▽小学生 11人(男6人、女5人)▽中学生 108人(男69人、女39人)▽高校生 238人(男166人、女72人)▽大学生 356人(男265人、女91人)▽専修学校生等 104人(男71人、女33人)。
小中学校、高校、特別支援学校におけるいじめの認知件数は32万3,808件と、前年度(平成27年度)より9万8,676件増加し、過去最多
具体的な自殺理由では「家庭不和」と「進路問題」がそれぞれ27人で最も多く、「いじめ以外の友人関係」(17人)、「異性問題」(16人)、「父母などの叱責」(15人)
年少の児童にとって過酷な受験勉強は、心身に大きな負担となります。回を改めて述べますが、子どもが望まぬ早期受験の強制は児童虐待に相当するという見方も
■更に、これらに追い打ちをかけて「スマホ依存」なども問題も
米国でスマホが一気に普及した2012年を境に、米国内で中高生の抑うつ症状や自殺念慮の経験者、自殺者が急増した
中高生にとってのスマホ依存が自殺と関連していることを証明した今回のアメリカの研究結果は、日本にとってもいっそう憂慮すべきニュースだと言える。
スマホの脳への影響だけでなく、長時間の下向き姿勢がスマホによる首こり病(スマホ病)リスクを高め、うつや自殺念慮へつながる
■SNSが子供の失踪に繋がることも
SNSで巻き込まれるトラブルは、いじめだけではない。SNSで知らない人と出会うことで出会い系被害に巻き込まれてしまったり
SNSを発端とした少女の失踪は全国で増えており、県内の10代からは「SNSの出会いに抵抗感はない」との声も聞かれる。
警察庁によると、1年間に全国で行方不明となる「20代までの若年層」は3万人を超えている
北海道警は23日、ツイッターで知り合った道内の10代前半の少女を自宅に連れ込んだとして、わいせつ目的誘拐の疑いで札幌市南区真駒内本町、会社員、佐々木隆光容疑者(34)を逮捕
ツイッターで知り合った少女(16)を1カ月近く、自宅アパートに寝泊まりさせていたとして、自称プログラマーの30代男性が6月下旬、未成年者誘拐の疑いで警視庁に逮捕
「未成年を『善意』で泊めても、その保護監督者(親権者等)の承諾がない限り、違法であり、未成年者誘拐罪が成立します」
■失踪する子供たちの裏側にあるものとは
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